画像: 伊勢谷友介 東京が"参考にしたい"と思う地域を作るべきJAPAN MOVE UP!「日本を元気に」SPECIAL INTERVIEW

「日本を元気に」をスローガンに各界のキーパーソンにお話をうかがってきた「JAPAN MOVE UP!プロジェクト」。今回は俳優以外にもさまざまな社会活動を行っている伊勢谷友介さんに話を聞いた。(聞き手・一木広治)

 現在代表を務められている「リバース プロジェクト」のビジョンと活動コンセプトを聞かせてください。

「人類が地球に生き残るための株式会社 として発足しました。僕自身はこれを現代アートとしてとらえていて、金銭的なことを理由とした曲がったことは絶対にしません。未来のことをしっかり考えたうえで一歩一歩やっていこうと思っています。アクションの形としては今は衣食住の消費の提案ということを一つの方向性としてやっています。今の社会は将来的に資源面がきつくなる一方で人口は爆発的に増加しています。現代においてクリエイターがすべきことは、物質社会の中でのレギュレーションをちゃんと作って、その中でより面白いものを作るということ。昔は大きいもの、速いもの、強いもの、面白いものを作ると褒められていました。過去のままでは意味がありません。このレギュレーションの中でより良い物を作ることが、僕らがすべき事だと思います。そういった消費の提案を始めています。次に提案したものをなぜ選ばなくちゃいけないのかを知ってもらうために、考える人を増やすことが大事だと思っています。今社会を見直すと、社会の問題をとらえて解決していくファンクションが一番強いのは政治。そこに民間が関わっていくシステムが現状ないので、どうしても問題を他人事にしてしまいます。問題を知らないから解決策も考えない。そんな状況なのでそれをやっている人たち、つまり政治家たちを自分たちとは違う特別な存在にしてしまっています。そういう状況を変え、自分たちが考えて動いて問題解決に参加しようという状態を作ろうとしているのが今の二つ目の流れです。僕らはそれを人類の進化ととらえているんですけど、それが地方創生につながっていくのではないかと思っています」

 JAPAN MOVE UP!という活動では地方のポテンシャルに着目し、地方創生の動きとも連携した活動をしています。伊勢 谷さんは地方創生にはどういったスタンスで臨まれていますか。またそのポテンシャルをどうとらえていますか。

「今も那須塩原、富山の南砺市、富士吉田といった地域で活動をさせていただいています。それぞれ活動のスタンスというか、やっている内容は違うんですが、僕らの場合は“東京を頼らなくても生きていける地域を作ろう”というコンセプトはあります。むしろ、東京が“参考にしたい”地域を作るべきだっていう思いがあります。なので、僕が今やろうとしているのは政治にみんなを関わらせることです」

 昨年“文化遺産の保存修復を通じて、地域文化力の再生へ”を掲げた展覧会「ヤマノカタチモノガタリ」を監修されましたが、そういう活動は、まさに地方創生につながっているように思えます。

「僕の芸大時代の先輩に仏像などの保存修復の技術者がいるんですが、その人か ら見ても日本の寺社にあるどこぞのものとも分からない仏像の中にも、実は価値があるものがあるんですが、それが指定を受けていなかったりして有象無象に扱われてしまっています。そこにもう一度着目していって、その土地の信仰や育んできた文化といったものを再発見してもらうのと同時に、仏像もきれいにしていくということを、皆さんと共有し、多くの人たちに知ってもらって、興味を持っていただくことで地方創生のある種の一つの形にならないかな、と思ってやっていました」

 例えば岡山や山口で地方を盛り上げようという活動をしている人たちと話していると、彼らは情報の流通・発信やコンテンツ作りにおけるアドバイザー的な存在を 欲しています。

「必要ですよね。必要な人材を引っ張ってきてあげるということも含めて」

 あくまでもエリアにいる人たちを手助けしていく。東京がアシストして共同プロデュースしていく。

「いろんな人たちがいろんなやり方を試すべき時代だと思っていて、僕が言ったことも一例でしかないです。僕らは僕らなりのやり方でやっていますが、違うアプローチのほうが良い可能性もありますし、世の中がそっちを拾っていって結果的にそっちのほうがスタンダードになっていく可能性はあると思います。みんなが本当に自分が世の中をよくしたいと思うようなことをどんどんやってみた結果が未来だと思うんで、そういうエネルギーがどんどん生まれてきて、ちゃんとできるっていうことを僕らもサポートさせていただきたいですね」

 松下村塾を作るというお話もあります。

「日本や世界について、“僕はこう思う、こういうプロジェクトで改善していきたいんだ”といったことを自ら手を挙げ実践していくといったチームをみんなで作りたいと思っていました。それが僕の言うところの松下村塾です。もう“人類の義務共育”っていうコンセプトが決まっています。その中で今後、いろんな才能やアイデアを持った人たちに登録してもらえるウェブサイトを作ろうと思っています。そこで起案者がデザイナーやグラフィティアーティストが欲しいと思った場合、サイト上でマッチングすることでプロジェクトができてしまう。それをやりながら、そのプロジェクトに対してお金出してくれる人を集めていく。そういう機能を持ったウェブサービスがあれば良いと思いませんか。そこでいろんな多くの人たちがうごめきながらプロジェクトがどんどん生まれてそれを会社化しちゃって、コンサルし続ける。会社ってコンセプトがすごく重要だと思うんですが、この松下村塾のプロジェクトは会社の体系の変化も想定して動いていく事が大事だと感じてます」

画像: スタイリスト:葛西信博/リバースプロジェクト ヘアメイク:岡野泰史/Luke 撮影:蔦野裕

スタイリスト:葛西信博/リバースプロジェクト ヘアメイク:岡野泰史/Luke 撮影:蔦野裕

5月30日公開の映画『新宿スワン』に真虎役で出演

画像: ©2015「新宿スワン」製作委員会

©2015「新宿スワン」製作委員会

 5月30日公開の映画『新宿スワン』では 主人公の龍彦をスカウトの世界に誘う真虎と いう重要な役で出演する。

 撮影中のエピソードを聞かせてください。

「新宿歌舞伎町が舞台なんですが、ずっと歌 舞伎町で撮影するわけにもいかないので、浜松のある繁華街を歌舞伎町に見立てて撮影 していました。夜10時くらいになると早くか ら飲んでいた方たちが街の通りに出てくるんです。それがすごい人数でもう撮影ができなくなりました。そんなことがけっこうあったので、みんなでSNSで呼びかけたりしたら、次の日から浜松中の人が知ることとなって“浜松市民として申し訳ない。頑張ってください”といった声をかけられるようになりました。その場でみなさんに“静かにしてください”って呼びかけてもなかなか伝わらなかったことが、SNSによって個人に思いが伝わった。これって現代っぽい声の伝わり方だなって思って、面白かったです」

 園監督の作品には初めての出演でした。

「自由にやってくれっていう感じの演出でした。撮影現場でも臨機応変に対応され、キャパシティーを持っていらっしゃる監督ですね」

STORY:親にもツキにも見放され、帰る電車賃もないまま新宿にやってきた白鳥龍彦(綾野剛)はチンピラたちに絡まれ大乱闘になったところを助けてくれた真虎(伊勢谷友介)にスカウトをやらないかと誘われる。男と女の欲望が交差するこの街で、龍彦は一端のスカウトマンになることを誓うのだった。

監督:園子温 出演:綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介、他/2時間19分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給/5月30日(土)全国ロードショー http://shinjuku-swan.jp/

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