画像: ヘルマンをKOで沈めた弘嵩(撮影・荒木理臣)

ヘルマンをKOで沈めた弘嵩(撮影・荒木理臣)

 立ち技格闘技「Krush.54」(4日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われたKrush−60kg級タイトルマッチで、初防衛戦に臨んだ王者の卜部弘嵩は、挑戦者ヘルマン・タブエンカを3R1分44秒、KOで破り初防衛に成功した。

 タブエンカは母国スペインでは、弘嵩が1月のK-1−60kgトーナメントの準決勝で破ったハビエル・エルナンデスと並ぶ実力者と評価される強豪。

 しかし弘嵩は終始主導権を握り、王者にふさわしい堂々とした戦いっぷりを見せる。顔面をしっかりガードするヘルマンに対し、ボディーフックを連打。前に出てくると見るや、カウンターのフックで迎撃。離れては飛びヒザを放つなど変幻自在の攻撃でヘルマンを翻弄する。

 試合後の会見で「KOを狙っていた」と明かした弘嵩は時折、危険な間合いでの打ち合いにも臨み、ヘルマンのパンチを食らう場面もあったが、しっかりしのぐと3Rに2度のダウンを奪い、KO勝ちを収めた。特に2度目のダウンはヘルマンが弱々しく右手を上げしゃがみこむという、まさに心を折っての完勝だった。

 試合後には「4月のK-1で王者の功也がエルナンデスと戦っていたのを見て、全然つまらないと思ったので、やっぱり俺じゃないとダメだなと思ってます。60kgの世界の中心は自分です」とコメント。翌日の一夜明け会見でも功也について「何かを変えなきゃいけないときは、いつもよりも一歩深く踏み込まないといけないと思っているので、それが無いかなと思いました」と語った。

 また功也がセコンドについていなかったことに関しても「また戦うと思っているので、セコンドにもつけなかった。こっちの作戦も一個もバラしたくないので。あいつを倒すために磨いている武器もいっぱいありますよ」と語った。

 今大会では−60kgのスーパーファイトで31歳の山本真弘と21歳の神戸翔太が対戦。山本が延長ラウンド1分54秒でTKO勝ち。“世代闘争マッチ”を制して、タイトル挑戦に名乗りを上げた。一進一退の攻防のなか、バッティングで左目の上をカットするなど山本にとっては苦しい展開が続いたが、延長ラウンドでは狙いすました飛びヒザで神戸の鼻を破壊し勝利を収めた。

画像: 5・4「Krush.54」弘嵩が−60kg王座を初防衛

 山本は一夜明け会見で「とりあえずホッとしている。絶対負けられないと思っていたので、それが動きが硬くなった原因かなと思う」と振り返り、メーンでベルトを防衛した弘嵩について「挑戦できるのであれば、ぜひやりたいですね。自分の中で納得いってないのが弘嵩選手と功也選手との試合。自分の中のモヤモヤをはっきりさせたいたいところがあるので、ぜひやりたい」と語った。

 功也との再戦に向け絶好のスタートを切った弘嵩。卜部兄弟の首を虎視眈々と狙う山本。2つの「K」のリングを舞台に60kgの新たなステージが幕を開けた。

This article is a sponsored article by
''.