画像: 小池百合子のMOTTAINAI「オンカロ(フィンランド)に行ってきました」

 日本フィンランド友好議員連盟の会長として、久々にフィンランドの首都・ヘルシンキに行ってきました。フィンランド・日本友好議員連盟のスキナリー会長はじめ議員の皆さんと懇談。スキナリー会長は日本で商社勤めの経験がある若手議員で、両親の時代から日本大好き家族の一員です。

 日露戦争時の東郷平八郎海軍大将の肖像画をラベルに掲げたいわゆる「東郷提督ビール」の話で、大盛り上がりでした。

 フィンランドは冷戦時代には隣国ロシアと微妙な間合いのなかで森林立国として静かに生きてきましたが、冷戦終了とともに一大変化を遂げ、大化けした国です。過疎の村々をつなぐ手段として通信技術が発達し、かつては林業専門企業だったNOKIA社が世界的な携帯電話へと変革し、世界をリードしてきました。500万人ほどの国内市場ではなく、最初から世界戦略を描いて成功した例です。 

 同様にSKYPEや無料OSのLINUXなど、すべてフィンランド生まれです。少子化対策、女性政策、高い教育水準、成長戦略など、親日国フィンランドから学ぶ点は山ほどあります。

 フィンランド訪問のもうひとつの目的は、原発の使用済み燃料、つまり放射性廃棄物の最終処分場を視察することです。ヘルシンキから約250㎞、車でおよそ4時間かけ、オルキオト島へ。 
 
 既存の原子力発電所2基に加え、3号基が建設中で、国内6基分の原発から排出される低~高レベル放射性廃棄物を放射能が自然減衰によって無害化される10万年後も視野に地中深くに埋める作業が行われています。高レベル廃棄物は2020年の完成をめざし、まさに建設中のため、低・中レベル用の施設を視察しました。

 オンカロ(洞窟)と呼ばれ、なだらかな坂となっている地下トンネルを案内者の説明を聞きながら、徒歩で下ること30分。地下400mの深さへと続く地点に設けられた展示場へと向かいます。

 トンネルはトラックがゆうに通行できる広さと高さを有し、自転車競技選手の練習場に最適だとか。年間5000人もの人が訪問し、その多くが小学生などのこどもたちで、教育現場にもなっています。

 説明では、オルキオトの住民による誘致によって処分場建設が始まったとのこと。今も54基の原発が存在しながら、廃棄物対策がほとんど行われていないわが国の現状とは大違いです。きちんとリスクを説明し、現場は透明性を確保。何よりも信頼を勝ち得ることが重要であるとあらためて痛感しました。

 オンカロのような堅固な岩盤がわが国で確保できるのかを含め、課題山積ですが、再稼働しようが、しまいが、すでに存在する原発の管理と放射性廃棄物の処理からは逃げてはいけません。
(自民党衆議院議員)

This article is a sponsored article by
''.