『仮面ライダー ウィザード』の主演で一躍全国的な人気を博した俳優・白石隼也。特殊能力を持って生まれ、その悲しき宿命に翻弄される若者たちを描いた、現在公開中の映画『ストレイヤーズ・クロニクル』では、本格アクションと確かな演技力を発揮。今後は『彼岸島2』などの話題作も控える注目の存在、白石隼也の魅力に迫る!

画像: 撮影・蔦野裕 ヘアメイク・鬼頭 保 スタイリスト・牛田 元

撮影・蔦野裕 ヘアメイク・鬼頭 保 スタイリスト・牛田 元

“人”が好きです。出会う人をみんな好きになりたい。信じたいし愛したい。
…友達は少ないんですけど(笑)。

 子供たちのヒーローから、等身大の若者まで、幅広い役どころを演じてきた。そんな彼の最新作が、現在公開中の映画『ストレイヤーズ・クロニクル』。ある極秘機関の実験によって生み出された2組の“進化した”子供たちが、その能力に苦悩しながらも、それぞれの目的を果たすため戦いに身を置く姿を描くアクションエンターテインメントだ。

「ストーリーも面白そうだと思ったんですが、出演したいと思った一番の理由は瀬々敬久監督と仕事をしてみたかったからなんです。以前から瀬々監督の作品は拝見していて、今回出演することが決まって、改めて監督のこれまでの作品をいろいろ見ました。ピンク映画時代の作品も含め(笑)。やっぱり面白い作品を作る方だなと思いましたね。今回、一緒に仕事をさせていただいて驚いたんですけど、監督は普段はフレンドリーなのに、現場に入ると役者たちに敬語を使うんです。普段は“白石!”なのに、現場だと“白石さん、ここはこういう感じでお願いします”って。僕たちを俳優として尊重してくださっているんだなと、監督の気持ちに応えたいと思いました」

 5月には、繊細な演技で、自分の夢を見つめ直す青年美容師を好演した映画『鏡の中の笑顔たち』が公開。本作では、実験により究極のパワーと痛みを感じない肉体を持って生まれた青年・亘という、まったく違う役どころを演じている。

「特殊能力者という設定自体もそうなんですけど、能力の暴走が引き起こす“破綻”状態のように、SFならではというか、現代劇にはあまり無い感情表現の芝居ができるというのも、やってみたいと思った理由の一つです」

 劇中、特殊能力者がそれぞれの能力を生かし、し烈な戦いを繰り広げる。白石の本格アクションも大きな見どころ。

「本作を撮影したのが去年なんですけど、ちょうどそのころ他の作品でも殺陣をやっていたので本当にアクション漬けの日々だったんです(笑)。ただ、アクション部に本作にも参加している人がいて稽古をつけてくれたり、『GANTZ』でもお世話になった下村勇二さんが本作のアクション監督を務めていたりと、信頼する方々とアクションを作ることができたので、そういう意味ではとてもやりやすかったです。確かに大変でしたけど、去年1年は僕の体がこれまでで一番“アクションづいて”いたので体もよくほぐれて、いい動きができたんじゃないかな、と(笑)」

 もともとアクション映画ファンというわけではなかったと白石。

「ジャッキー・チェンの映画のマニアで…みたいなことも特に無くて。でも『仮面ライダー ウィザード』で、アクションのプロの方たちからいろいろなことを教わったり自分なりに勉強もするうちにアクションの奥深さを知り、興味を持つようになったんです。特に本作で、よりアクションが好きになりましたね。自分なりに手ごたえも感じましたし、すごくかっこよく撮ってもらったので」

 白石をはじめ、主人公・昴役の岡田将生、染谷将太、成海璃子、黒島結菜、松岡茉優ら若手世代の人気俳優が集結。中でも岡田は今回アクションに初挑戦。

「今回、相手がみな同世代だったので、遠慮なくアクションができたのが良かったなと思います。ベテラン相手なら遠慮するというわけでも無いんですけど(笑)。基本的に撮影では、実際に相手にパンチを当てることはせず、遠近感を利用して当たっているように見せて撮ります。でも、間合いが30センチ空いているのと、10センチまで詰められるのとでは、やっぱり違うんですよね。ギリギリまで詰めるほうが迫力が出る場面なら、やっぱり攻めていきたいんですけど、そうするとどうしても、うっかり当たってしまうこともあるので。同世代なら“あっ、ごめん!”で済むかな、と(笑)。実際、岡田さんとのバトルシーンでは何度か当ててしまって。そのうち、僕が間合いを詰めると岡田さんが間合いをとるようになって、妙なせめぎ合いをしていました(笑)。岡田さんは現場でもいつも笑顔で主役として場を盛り上げてくれていて、僕も見習わなきゃと思いました。僕の場合どちらかというと、一人で撮影現場の隅で台本に没頭していることが多いので…(笑)。もちろん共演者やスタッフの人と話すのは好きなんですけど、撮影以外で周囲に気を配る余裕がまだまだ自分には足りないと思うんですよね」

 来年には主演映画『彼岸島2』も控え、人の輪の中心となる機会が増えそう。

「でも実は、すぐに人の輪に飛び込んでいけるタイプじゃないんです。友達もあまりいないですし…って、『OKAYAMA MOVE UP』はポジティブがテーマなのに全然ポジティブじゃないですね、すみません(笑)。でも“人”は好きなんです。出会う人をみんな好きになりたい。信じたいし愛したい。…友達は少ないですけど(笑)。もちろん気持ちが通じ合わないときはあるから、そういうときはキツイですけどね。でも疎遠になった人でも再会すればまた仲良くなるものだと信じてるし、仕事でも人と出会うのは楽しいです」

 そんな、少し控えめな素顔と、芝居に対する意欲的でポジティブな姿勢のギャップも、魅力のうち。

「実は、俳優を辞めて就職をしようかなと思ったこともあるんです。それもかなり本気で(笑)。以前、テレビの情報番組で半年ほどレギュラーを務めさせていただいたんですが、その間スケジュール的なこともあって映画やドラマの仕事を入れていなかったんです。学校にも通っていた時期で、このまま就活しようかな、と思ったりもしたんですよね。でもいろいろ考えて結局思ったのは、やっぱり芝居がしたいということでした。もう一度芝居がしたい。辞めるなら、俳優としてちゃんとした仕事を残してからだという意地もありました。その後『仮面ライダー ウィザード』が決まって。あまり意識したことのないジャンルだったんですけど戸惑いよりも、また芝居ができる喜びのほうが大きかったです」

 そんな彼にプライベートで好きな物を聞いてみると。

「サッカーはずっと好きで、東京ヴェルディを応援してます。先日、ヴェルディとファジアーノ岡山で試合していましたよね。ファジアーノはすごく頑張っていて、いいチームですね。大きな資本のあるクラブと違って市民クラブは本当にサポーターの応援が重要で、そういう意味でもファジアーノにはポジティブな雰囲気を感じます。もちろん選手やクラブのパワーもあるんですけど、そのポジティブさで地域が盛り上がっている感じが伝わってきます。ファジアーノは、近いうちにJ1に行けるんじゃないかなと、僕は予想しているんですけど(笑)。最近は釣りにハマっていて、魚のことばかり考えてしまって少し困ってます(笑)。魚売り場に行っても、ここでこの魚が釣れるんだとかチェックしちゃって。そのうち、遠洋に行きたくなったらどうしよう(笑)。でもそれは俳優としてちゃんと仕事を残して、その後のお楽しみですよね。あとは本を読んだり映画を見たり。やっぱり一人の趣味が多いですね(笑)。映画はどんなジャンルがというより、役者が輝いてる作品に魅了されます。自分が役者だからかもしれないですけど。最終的に、人の記憶に残る俳優になることが、夢ですね。1本でも、そういう作品を残せたら俳優をやっていた意味があるのかな、と。いつか何カ月も釣りに出かけられるように(笑)、今は俳優として全力で良い仕事をしていきたいです」

 確かな演技力と、本格アクションもこなす身体表現力。俳優・白石隼也は “イケメン若手俳優”というだけでは語りつくせない、底力を感じる存在だ。

『ストレイヤーズ・クロニクル』

画像1: ©本多孝好/集英社 ©2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会

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監督:瀬々敬久 出演:岡田将生、染谷将太、成海璃子、松岡茉優、白石隼也他
ワーナー・ブラザース映画 配給/全国公開中 http://wwws.warnerbros.co.jp/strayers-chronicle/

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