8月8日、9日に開催された『エコフェス』に出演されたお2人ですが、このようなイベントが岡山で開催される意義をどうかんがえられていますか?

中西(以下、中)このイベント主催のベクトルさんとは、岡山JCの皆さん主導で『絆』という岡山の愛唱歌をつくろうという企画で出会ったんですけど、そのベクトルさんが、これまでにも行っているベクトル大学とは別の新たな試みとして“次なる世代を育てていけるようなことをやりたい”ということで、私のところへもお声掛けいただいて、何か自分ができることがあるか考えたんですけど、私の周りにもたくさんの素晴らしい才能があって、その中で自分自身が何かを教えることがさほど出来るとは思えないんですが、そういう機会、環境が人を育てるのかなと思っています。なのでその可能性をベクトルさんとチャレンジしていきたいと思っています。
Lugz&Jera(以下、LJ)僕はベクトルさんのイベントに参加するのは初なんですけど、僕自身が岡山の中でイベントを含め音楽活動をやっていく中で、自分達の行う場所以外で音楽を通じていろいろなことを発展、また発信できる場所ができてくることは僕たちもすごく嬉しいですし、その中で自分達ができることをやらせて頂きたいという想いで今回参加させていただきました。

今年で5th AnniversaryとなるMUSIC TRIBEについての意気込み

LJ:僕が5年前にこのイベントを立ち上げたときの岡山は、地元のアーティストが地元で何かをしているということがあまりないように感じていました。特にこういった僕らのような音楽で何かをしているのはなかったですし、それをシーンと言うのならシーンがなかった状況で、何か盛り上げれることや、しっかり発信ができる場を作りたくて立ち上げたのがきっかけです。ただ、やっていくうちにあたって、岡山の街に居ながら岡山地元、出身のアーティストが一緒に何かをやっていく機会もそんなになくて、何かしたいと思いながら1、2年を過ごしていく中で、2013年に僕の故郷の高梁市で音楽祭を立ち上げ、去年の5月に真庭市で音フェスというイベントで、いつか一緒にイベントで共演したいと思っていた大先輩の圭三さんオファーをさせていただき、快く引き受けていただいたことから生まれたものがあったのかなと思っています。MUSIC TRIBEは東京からアーティストを呼んで、岡山の方、県外の方も集まってもらうフェスのようなイベントなんですが、その同じイベントの枠として前夜祭、後夜祭を行い、岡山出身のアーティストを集めたいという想いがあって、今回の5周年という節目で、圭三を始め、葛城ユキさんという地元のアーティストに出演いただき、世代もジャンルも越えたイベントを企画しました。
中:このイベントはほんとにすてきな企画だなと思っていました。LJ君自身が岡山に住んで、岡山に根をはわせるようにいろいろな活動を行っていて、そこに今までの実績を交えて地元に還元していくことで、岡山を知らないミュージシャンにも岡山を知ってもらうきっかけになったり、岡山の人にとっては、アーティストと繋がり、交流を持てるような場所を自分の故郷に作っていく。簡単そうで本当に簡単なことではないです。『岡山を盛り上げたい』という想いで岡山に戻り、そこからすべてが始まっているということが“新しい感覚”だなと思いました。私が応援できることは応援していきたいですし、岡山の中で大きな木になって欲しいと思います。岡山では同じような想いで、岡山音楽祭もやってきました。いろいろな役割の中で、自分が担える役割をやってきたつもりではあるんですけど、思うようにいかない部分や、力足らずな部分はあったんですが、今は個人のネットワークを軸にしながら、それについての協力者を周りに仰いでいき、想いのあるアーティスト主導のイベントが岡山に立ち上がっていくことは本当にすてきだと思うので、頑張って欲しいです。

画像: 今年で5th AnniversaryとなるMUSIC TRIBEについての意気込み

お2人とも岡山出身なのですが、
やはり岡山でLIVEをするときは違ったモチベーションはありますか?

中:やっぱり地元だからこそ、という想いは深いし濃いです。そういう意味ではテレビから流れる東京での活動を情報の主体に動いてきたのが90年代の主流だったかもしれないけど、2000年以降、デジタルの革命と言ってもいいほど、facebookやtwitterなどのSNSが普及し、世の中の仕組みが変わるぐらい、個人に発信する力、繋がっていく力が戻っていくようになって、それをどうやって使って今の時代らしく発信していこうかな、とか感覚としてはわかっているんだけどなかなか出来ずにいる。でもLJ君の世代はそれを上手に使って、バーチャルではない世界に落とし込んで、移替えていける、次なる新しい世代だと思います。なので、特別なモチベーションはありつつも、使い方、時代の中での自分の背負わせ方というのは必ずしも上手にはいかないなと感じています。逆にLJ君は上手にやってのけている感じがしますね。
LJ:非常に責任が乗しかかるような、ありがたいお言葉でもあり、重く深いお言葉です。自分は元々関西や関東にいたので、東京から岡山に遠征でLIVEに来るときだと、『帰ってきました』というような意識ですんなりいけるんですけど、岡山に住んでながら、定期的に岡山でLIVEをすると、場所や企画が違えど、毎月同じようLIVEを重ねると同じLIVEができなくなるんですね。岡山の方ってミーハーなんですけど、ミーハー故に好きになったらとことんという反対の側面も持っているので、「前回のLIVEの方が良かったね」って言われるのが、アーティスト的にも嫌なので、毎回アップデートしたいという想いがあります。なので毎回地元岡山でやるというのは、毎回緊張しますし、目標というか自分がどういったエンターテイメントを届けれるかを考えています。先ほど圭三さんがアナログとデジタルのお話をされていたんですけど、僕らの世代は特にCDを買い、リスナーだった世代だと思うんですけど、今の世代はまさにCDの時代からデジタルに橋渡しをしている世代だと思うんですね。もう少し若い世代になると、CDって何?というような時代に入っていくと思うんです。そんな中で、ちょうど真ん中にいる僕らの世代が、上手く橋渡しをしていかなければならないなと感じます。
中:遂には『聴き放題』という時代に入ってきて、音楽の価値や、それを演じているアーティストのキャラクターとか、想いなどが、どれだけ伝えられるか。僕らの時代はアルバムで伝えていこうという気持ちはあったけど、今はアルバムというより1曲単体。この曲が好きかどうかという、ある種の情報として飛び交っている時代だと思うんです。そんな時代の中で、ちゃんと気づいてもらって、好いてもらうっていうのは非常に難しいと思うんですね。だからこそ、LIVE空間という場所で、もっと分厚くその人となりを上手に伝えていくことが重要になってくると思います。そんな場所で毎回アップデートしながら活動するLJ君は素晴らしいと思います。
LJ:体は衰退しながらも、気持ちだけはアップデートしていきます!(笑)
中:本当に素晴らしいです。また、橋渡しっていう感覚も、まさにど真ん中でガンガンやっていく世代に突入してきたなって感じです。次の世代のことも自分たちの世代のことも、まさにフロンティアのように耕していく人なので、そこには苦労も多いだろうけど、『ふかふかした土壌』ができれば、種も植えやすいし、芽も出やすいと思うので頑張って耕して欲しいです。岡山で行われる岡山のイベントに自然に人が集まってくるという状況が生まれれば本当に素敵ですからね。

画像: お2人とも岡山出身なのですが、 やはり岡山でLIVEをするときは違ったモチベーションはありますか?

岡山のエンターテイメントの可能性についてどう感じられていますか?

中:『やるかやらないか』だと思うんです。みんな岡山で感じていることはたくさんあって、それをピックアップして育ててくれる環境がたまたま東京にあったから、東京で芽吹いたということであって、それを育んで来たのは岡山で、僕自身も18年間岡山で育ってきたので、可能性っていうのは間違いなくあります。今情報といっても、どこにいても変わらない時代だから、そういう意味では、たくさんの情報を携えて育ってくるものもより力強くあると思うし、LJ君が行うようなLIVEなどでもっと目に見て触れれる刺激のような昔にはなっかたものもあるので、そんなど真ん中でいろいろなことを行う人たちと触れ合い、学ぶことができる恵まれた場が、今岡山にあるので、それを利用しながら、肥えた土壌をつくれば、普通にに芽吹いていくと思います。岡山にいながら、ヒット曲をばんばん飛ばして、それを応援している岡山の人がいるというのは素敵なことだし、理想ですよね。ツールは揃っているので、あとはそれをどう使って、何を発信するか。やっぱりミュージシャンが育つだけではダメだと思うんですよ。周りの環境、例えばビデオをつくるためのチームが岡山にあったり、それが『ふかふかの土壌』の1つでもあるかもしれないけれど、そういったことも同時に育ってオール岡山産の作品が出てきてほしいと思います。
LJ:圭三さんが言われたことがほとんどなんですけど、僕も自分の作品でも『オールメイド岡山』、全部岡山で作られているっていう、こだわる瞬間も絶対ないといけないと思っています。自分自身が岡山に帰って来て感じさせられたことでもあるんですけど、1から10まで岡山で出来る環境を作れる人が作っていかないといけないと思うんです。もしかしたら自分もその中にいるのかもしれないし、そう気づいた瞬間からジャンルを越えてどんどん発信をして、その発信する人たちが違う場面でリンクして、もう1つ違うステージで発信が出来るんではないかなと感じています。アーティストも含め、音楽の文化自体を次のステージに持っていく何かをやっていきたいですね。あとは、岡山の中心は岡山市、倉敷市だと思うんですけど、県北のほうで音楽イベントをしたときにすごく感じたのは、ダンスをやっている子どもたちや、歌っている子どもたちなど、すごく実力があるんですけど、ただ、きっかけがないんですね。今はまだ、自分がやっていることと、夢や目標とのギャップがあるんではないかなと思うんです。まだ課外活動の1つとしてやらされているようなところもあるので、そういう子たちが高校生や大学生になったときに、ダンサーや歌手になりたいとなったときに、それが全部岡山でつくれるという環境を作っていきたいですね。次の世代が何かやりたいなら東京へ行くという感覚ではなく、やりたいことが岡山で叶うという、選択ができる場所になったらいいなと思います。
中:そうだね。いろいろなことが条件が揃わないと東京に出るのは難しくて、東京に出られないからその夢を諦めないといけない状況がなくなることだけでも相当すごいことだと思う。いろんな条件の中でも諦めずに、傍らで夢を膨らませ続けれる土壌、キャパシティの大きさが何かを変えてくれるかもしれない。今の時代は音楽が出来ることというか、音楽も頑張れるところも見つけていかないといけないような時代かもしれない。よりリアルに、そこに居て欲しい音楽になれるか、どうすればそういった人たちの傍らに寄り添える音楽になれかを具現化していくことが、次のステージにあるんじゃないかなと思います。

This article is a sponsored article by
''.