2020年、すべての子どもの幸せは実現できているのだろうか。

2014年の厚生労働省の発表で、6人に1人の子どもが貧困状態にあることが、明らかになった。子どもの相対的貧困率は上昇傾向にあり、目に見えぬ貧困は確かにその深刻さを増している。今回は、そんな様々な困難を抱える子どもたちの“いま”を、地域で見守り育てる趣旨で設立された「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(※以下、団体と表記) の活動取材を通して、伝えていきたい。

団体設立への想い

「子どもは地域にしかいないから。」
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長の栗林知絵子さんは言う。

「地域には、不登校、虐待、外国籍、障害など、様々な困難を抱えた子どもたちがいる。そんな子どもたちの声をキャッチし地域で支えることで、環境に左右されることなく、自分らしい人生を歩んでほしい。」

豊島子どもWAKUWAKUネットワークは、地域の子どもを地域で見守り育てるために設立された。栗林さんは、「年越し派遣村」の存在から、社会問題の直線状に貧困問題があるということを知ったという。
お金がないということは、ユニホームや道具が必要なクラブ活動への参加を諦めなければいけない、塾に行けない、大学に進学したくてもできない、など多くのチャンスと経験を失うことに直結する。大人になり、再び貧困家庭を築いてしまうという、貧困の連鎖をどこかで断ち切るということは、次世代の子どもたちの未来を変えていくことに繋がる。

「地域の子どもを、地域が見守り、学びや暮らしを有機的に支えるネットワークをつくり、子どもの未来を明るく変えていきたいと願っています。」

子どもをサポートする3つの柱

団体の取り組みには、三つのアプローチがある。
ここではそれらを具体的な活動内容と共に紹介したいと思う。

①【遊びサポート】池袋本町プレパーク

遊具のない原っぱで、思いっきり外遊びが出来る場を提供している。一緒に遊ぶ仲間や、子どもたちを見守るプレリーダーの存在が、どんな子どもにとっても心の支えになる。

「遊びは、子どもにとって生きること、
    生きる力を育むことそのものです。」

playpark.tokyo

②【学びサポート】無料学習支援

家庭の状況に左右されることなく学びの場を保障し、単なる学力向上だけでなく、子どもとの密な信頼関係を築くことを大切にする場。大学生や地域の人たちが、進路や将来のことなど、困ったときには相談にのり、子どもの人生を常にサポート。

外国人の子どもへの日本語教室も始めている

toshimawakuwaku.com

③【暮らしサポート】子ども食堂・夜の児童館

子ども食堂は、300円で栄養バランスのよい夕食が食べられる食堂。児童館もまた、大学生や地域のみんなで心温まる時間を過ごせる場だ。

「地域の人は、目に見えなかった貧困が、
  子どもとの交流によって目に見える貧困に変わります。」

toshimawakuwaku.com

これら三つの軸があってこそ、子どもの気持ちに寄り添うことが出来ると栗林さんは言う。
「居場所のない子たちは踏み込むと色んな背景を持っています。プレパークは子どもの遊び場であり、居場所であり、彼らの声をキャッチする場。信頼できる人と出会い、食堂や児童館で色んな人と関わり続けるなかで、子どもたちは本来の居場所を見つけ、成長することが出来るんです。」

こうして将来、子どもたちは強くなる

「地域の力で育てられた子は、将来くじけそうになったとしても、自己肯定感があるので簡単にへこたれません。それは幼い頃に、自分の本音や気持ちを伝えることで、地域と共に困難を乗り越える経験をしているからです。」

最近では、地域でチャリティーカレー会を実施したという。ある家庭で高校入学にあたり様々な経費が足りていない事実を、耳にしたことがきっかけだ。どこかの家庭で何か問題が起きたときこそ、地域が臨機応変に対応することで、互いに支え合う心を育むことができる。

「きっと将来子どもたちは、地域の想いを汲んで土の人になっていく。その想いが持続可能な地域社会をつくっていくんです。」

「豊島子どもWAKUWAKUネットワークでは『おせっかい』を推奨しています。おせっかいをされた子は、おとなになって、おせっかいを返すので『おせっかえる』です。」

https://www.facebook.com/toshimakodomowakuwaku/

すべての子どもの幸せを目指して

貧困を抱えた子どもに対して、社会が「親の責任」という言葉で終わらせてはいけない。
まずは、社会的に弱い立場の子どもへの眼差しをつくっていくことが大切である。

「子どもは地域の力で支え、色んな価値観に出会うことで、自分でその価値観を選択することが出来ます。そのためにも、負の連鎖は地域の力で切れるということを社会に伝えていく必要があります。偏見という名の眼鏡をはずしてもらいたいですね。」

2020年、すべての子どもの幸せは実現できているか。
その答えは、あなたの街の未来にも繋がっている。
「さまざまなカタチの居場所を通じて、信頼できる大人や若者に繋がった時、一人の子どもの人生が大きく変わる可能性があると信じています。」

画像: すべての子どもの幸せを目指して

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