東京、そして日本の未来のために、高校生だから出来ることはきっとある。

先日5月3日(憲法記念日)に国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された「東京高校生未来会議」は、そんな想いを持った高校生たちが、社会における様々な問題に向き合い、解決策を模索することを目的とした高校生主体のワークショップイベントである。今回はそのイベントの様子をプログラムに沿って紹介しながら、東京の現状と未来について考えつつレポートしていきたい。

東京高校生未来会議とは

東京高校生未来会議は、一般社団法人リビジョン主催「全国高校生未来会議」東京都代表の高校生が中心となって設立した団体である。若者の力で日本を変えていきたいという想いから、政治について考える機会を若者にもってもらおうと、高校生を対象にしたイベントを主催している。設立初となる今回のイベントは10代が投票する事になる今年の参院選という「政り」を盛り上げるため、そして東京・日本の未来を創るための超実践型イベントとして行われた。

東京における6つの社会問題

本イベントでは東京の社会問題として6つのテーマを取り上げ、その問題に対する解決策を有識者10名(うち世田谷区長、都議会議員2名、区議会議員2名)を交えて議論した。テーマは以下の通りである。

①18歳選挙 ②待機児童問題 ③貧困問題 ④いじめ問題 ⑤給付型奨学金制度 ⑥スマホ依存症

参加者は事前に自分の興味のあるテーマを選択し、そのテーマごとに議論する。ただ意見を出し合うだけでなく、各問題のロールモデルとなる大人も交えて議論することで、真の解決策が見つけられる。イベント前半では、6つの社会問題の現状把握のためのワークショップを行った。
ここからは参加者の声を交え、議論の様子をレポートをする。

東京高校生未来会議の様子

18歳選挙においては、選挙権年齢が引き下げられたことを受けての若者への選挙啓蒙活動の在り方を模索した。参加者からは「これまで20歳が選挙権年齢である日本において、20歳の投票率に比べ、21歳から25歳の投票率が10%ちかく減っている。この状態であれば選挙権年齢を引き下げても同じ現象が起こり得るのではないか。」また「選挙権の引き下げの前に、政治に関する教育を整えるべき。」など、選挙権年齢引き下げそのものへの反対意見もでるなど、議論が活発化した。

一方、待機児童班では、なかなか解決策が思いつきにくかったようだ。保育所入所待機児童数の都道府県ランキングで最下位を記録する東京都。「待機児童の原因や背景から問題を考え始めると、貧困問題とか女性にとって住みやすい制度づくりが必要だったり…色んな問題が絡んでくるから簡単に解決できるものじゃない。」

いまの日本の子どもの相対的貧困率は約16%。これは6人に1人の確率になる。
貧困問題班では、以前アメリカに暮らしていた参加者が当時の孤立感を思い出し、高校生に必要と感じる支援を具体化。イベント最後の解決策発表では、サマーキャンプや農業体験などを取り入れた企画を提案した。

いじめ班や給付型奨学金制度、スマホ依存症の解決策には、有権者の方々の意見が参考になったようだ。いじめ問題には、東京都議会 塩村あやか議員が参加し、自身の体験を交えながら、いじめ問題について被害者の立場を想像し、理解することをアドバイス。
給付型奨学金制度班には、公益社団法人あすのば代表が参加し、奨学金には貧困問題の絡んだ複雑な背景があることを伝えた。その現状を知った参加者の「同じ奨学金制度でも社団法人が多く、仕組みが分かりづらい。」という意見から、給付型奨学金制度をもった団体を一つにまとめるといった斬新なアイデアがでた。

ワークショップの様子

議員によるパネルディスカッション!

開催日が憲法記念日であったこともあり、イベント後半では「憲法」の話題を中心に各党の議員によるパネルディスカッションが行われた。自民党 下村博文前文科大臣、民進党 代表代行 蓮舫議員、公明党 樋口尚也青年局長そして日本共産党の田村智子副委員長と高校生による議論は、約二時間にわたって行われた。高校生からの質疑応答では、LGBT等の社会問題や、将来の夢の実現にむけたアドバイスなど様々な質問が投げかけられ、各党の特色のでた回答に議論は活発化した。

パネルディスカッションの様子

その場で開票…模擬投票!!

パネルディスカッション後、各党議員から高校生に最もアピールしたいことを発表。参加者は各党のアピールをもとに、投票したい党を選び、インターネット上で模擬投票を実施、その場にて開票を行った。

問 貴方はどの党に投票したいですか。
55.4% 民進党
15.4% 自由民主党
13.8% 日本共産党
9.2% 公明党
6.2% 投票したい党はない

以上の結果により、民進党が最も多くの票を獲得した。若い世代の政治的無関心が問題視されているなかで「投票したい党はない」と答えた割合は低かったことは、まさに参加高校生の政治に対する高い関心が数字に表れているといえる。

東京高校生未来会議の様子

日本の未来は、自分の将来

今回のイベントを通し多くの高校生が、東京の社会問題を改めて認識し、その解決を若者が担っていかなくてはいけないという使命を実感していた。「政治参加の大きなキッカケとして政治について考え行動していきたい。」彼らのような若者の声には、きっと今の東京を変えていける力がある。

さあ、今こそ東京をしっかりと見つめ直そう。
日本の未来は、自分の将来だから。

This article is a sponsored article by
''.