画像: (撮影・上岸卓史)

(撮影・上岸卓史)

3.21「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」特集
大雅戦が消滅。一転「第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」出場

「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜K'FESTA.1〜」(3月21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)で当初は大雅の持つ「K-1スーパー・フェザー級」のベルトに挑戦することになっていた武尊。しかし大雅の所属するTRY HARD GYMの契約上のトラブルにより思わぬ形で大雅は不出場となり、王座もはく奪。この試合は消滅した。新しい武尊のカードに注目が集まったが、2月7日、ついに発表。それは武尊を含む8選手による「第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」という世間の予想の遥か上をいくものだった。会見前に武尊に話を聞いた。

大雅が必要ないと思わせるようなトーナメントにしたい

 本紙では1月中旬、武尊にインタビュー。そこで武尊は大雅戦にかける思いを語っていた。それから約3週間、改めてインタビューに臨んだ武尊は一連の騒動の中、やや憔悴した表情を見せていた。

 まずは今回の騒動について率直な思いを聞かせてください。

「まあ、こんな時期にありえないなっていう思いはあります。この間、いろいろな人に理由を聞きました。本人に聞いたわけではないのでそれが本当かは分かりません。いろいろ理由はあるようなんですが、それは個人の自由だと思うんです。でもツイッターなんかでK-1を下げるような発言をされたのが僕としては一番腹が立ちました。ああいう言い方して出ていくのは勝手だけど、残されて頑張ってK-1に残っている人たちに対して失礼だなという思いがあったので、それがすごくむかつきました」

 最初のインタビューでは会見で「嫌い」と言われたことについても、自分に置き換えて「格闘家としてその気持ちは分かる」と理解を示したうえで、新生K-1最大の大会で「第1回大会からともに盛り上げてきた選手同士でメインを戦うことに意味がある」と言っていた。そういった思いは大雅には届いていなかった?

「そうですね。若さとかもあるとは思うんですが、人としてどうかなという思いはあります」

 辛辣ですね。

「そうですね。でも出ていくと決まったわけですから、もうしようがない。後は大雅がいなくても別にK-1は十分にやっていけるというところを証明するのが僕の役目かと思うので、3月の大会を最高の大会にすることだけを考えています。今回トーナメントになったんですけど、これも僕からしたらマイナスのことしかないんです。卜部兄弟のお兄さん、弘嵩選手と一緒のトーナメントに出るというのは本当に嫌だったし、最初は断ったんです。“もし弘嵩選手がトーナメントに出るんだったら僕は出ないです”ということは最初に言いました。でも今のK-1の状況も考えて…。大雅が出ていったこと、大雅にK-1を下げる発言をされたこととか全部含めて、3・21を大雅戦よりも盛り上がる大会にしなければいけない。“大雅戦じゃなくて良かったな”と言われるくらいの大会にしなければいけないという思いが僕の気持ちの中で一番大きかったので、そうなったらトーナメントをやるしかないなっていう考えに行きついた。そういうものを全部含めてこのトーナメントへの参加を受けました」

 いきなりトーナメント、それも8人でとというのは驚きだ。

「そうですね(笑)。8人でのワンデイトーナメントというのはK-1の醍醐味でもありますからね」

 正直、かなりきついですよね。

「階級を上げて一発目なのできついことはきついです。体の大きさというのはダメージに直結するので、3試合をやるとなると、やっぱりきついものはあると思うんですけど、やるしかないなって感じです」

 常日ごろから逆境に追い込まれたほうが力が出せると言っている。実際、昨年一昨年と試合前に挑発されたりひと悶着あったり、試合中にアクシデントに見舞われたりというときのほうが試合内容は良かったりする。

「そういうところはあると思います。そういうときのほうが開き直れるんですよね。絶対に勝つだろうと言われている状況で試合に出るのと、いろいろあって“今回、武尊、大丈夫かな?”と思われている時のほうが逆に開き直れるし、そうやって、“武尊、今回はダメだろう”と言っている奴らを見返してやろうという気持ちが強くなるので、そういう時は強いですよね」

 ただ逆境の度合いが今までと段違い。

「そうですね。でも逆境が多ければ多いほどパワーになるんじゃないかと思います」

 初戦の相手がスタウロス・エグザコスティディス。もともと上の階級で戦っていた選手。実際のところ、2階級上くらいの感覚なのでは?

「65kgとかでやっていましたね。多分体格差でいったら、僕はフェザーでも小さいほうだったので、3〜4階級くらい違うかもしれないです」

 そこに不安は?

「逆に僕はスタウロスと1回戦からやりたかったんです。スタウロスは大雅にKO勝ちしている。大雅に勝っている選手を倒すのが一番説得力がありますから。だからノーダメージの言い訳ができない状態で1回戦からやりたいなって思いました」

 勝ち進んでいくと弘嵩とやる可能性も。

「それは本当にずっと悩みましたし。僕は本当に今でもやる気は全くないんですね。まず同じジムで同じトーナメントに出るというのも、僕はどうなんだろうと思うんです。毎日一緒に練習をしていて、毎日一緒に過ごしていて、という関係なので、それはどうかなと思うんですけど、今回に関しては…。弘嵩選手は僕が東京に出てきてから家族以上に毎日一緒にいる人なんです。それに弘嵩選手がいたから僕は格闘技を続けられていると思うし、本当に実の兄のような存在なので。僕は多分殴れないんじゃないかなって思います」

 その葛藤は試合当日まで続く?

「う〜ん。どこかで吹っ切れる時が来るのかどうかは分からないんですけど。それについては本人とはあまり話していないんですが、功也君とは話をしました。功也君も弘嵩選手とは直接やっているんで、いろいろとその時の気持ちとかも教えてもらいました。なので…まあ…殴りたいという気持ちはないんですけど、“本気でやるのが逆に恩返しになるのかなっていう気持ちに切り替えないとダメだよ”とは功也君に言われたので、そうできればいいなという気持ちはありますけど」

 体づくりとメンタルを上げていくのと厄介なことが2つも。

「そうですね。全部背負って、そのうえで勝つのがやっぱK-1を背負う人だと思うので」

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