画像: 【インタビュー】小野塚勇人「姿かたちが全然違う」映画とドラマ!「ふり幅、楽しんで」

【インタビュー】小野塚勇人「姿かたちが全然違う」映画とドラマ!「ふり幅、楽しんで」

――まもなく映画『恋のしずく』とドラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』の2つの作品が世の中に出ていきます。それぞれ、まったくタイプが違う作品ですね。
そうなんです、姿かたちが全然違う(笑)。そのふり幅を楽しんでもらえればと思っています。見てくれる方の反応を楽しみにしています。
――『恋のしずく』で演じているのは、日本酒の蔵元の息子。「後を継げ」「新しいチャレンジをしたい」と、父親とは顔を合わせれば、ぶつかり合っている。この役を演じてみてどんなことを感じましたか?
この映画で描かれているような跡継ぎ問題って、酒蔵だけじゃなく、どこにでもあると聞きました。今やられている方でも、いざ自分がそういう立場になったときには親父のようにはなるまいと思っていたのにそうなっていた、とか。そのリアルさを表現できたらいいなと思っていました。自分にはそういう体験はないですが、思春期に親に反抗的な態度をとっていた時とかを思い出して、演じながら「ああ、分かるなあ」ってシンパシーを感じました。当時はそれが格好いいんだと思い込んでいたところがあったんですよね。今考えると......ちょっと素直になって話せばいいのにって思いますけど(笑)。それは、(演じた)莞爾にもです。彼はちゃんといろいろ考えていたんだから......。
――父親を演じたのは大杉漣さんでした。
大杉さんには、背中でいろいろ見せていただいたと思っています。ああしろ、こうしろというアドバイスはなくても、ただそこに居るその居方とか、本番が始まったときの“あの”空気感だとか、......言葉で表現しづらいんですけど、本番が始まるとその場を大杉さんの空気感で包み込んでしまうんです。そんな俳優さんに出会ったのは初めてでしたし、鳥肌が立つような感覚でした。俳優ってどこまで行っても答えはないと思うんですけど、自分はこういう俳優になりたい、こういう空気感を出せる素敵な俳優さんになりたいなと思いました。大杉さんとご一緒したことは、かけがえのない経験でしたし、自分の財産になりました。
――大杉さんと話をするチャンスは、あまりなかったのですか?
撮影中は話さなかったんです。「そうしよう」なんていう話はなかったですけど、たぶん、仲が悪い設定だったからだと思います。撮影が終わった後は気さくに話をしていただいたので、その時になって、わざとそうしていただいていたんだと思いました。あの親父と息子という関係性を築けたのはそのおかげだったと思います。重みを痛感する作品だったし、出会いでした。
――演じるうえで、莞爾は難しい役でしたか?
自然体でできたので難しさはあまりなかったです。この作品に携わって一番感じたのは、責任です。
――それはどうして?
この作品は東広島市の人たちのバックアップがあったから完成したと思っています。送迎をしてくれたり、炊き出しをして温かいご飯を食べさせてくれたり、BBQをしてくれたり。本当にいろいろしてくださいました。撮影中は1日の撮影が終わると毎日のように宴会で、そこで日本酒の味わい方や飲み方、順番や合わせるつまみだとか(笑)、日本酒についていろいろ知ることができました。それに何よりも東広島の温かさも知ることができたと思います。だんだん自分も東広島の人になったような気分になって、それがリアルに作品の魅力につながっていると思います。
――小野塚さんはもともと日本酒はイケる口?
そんなことはないです。ヒロインの川栄(李奈)さんが演じている詩織(東京から研修にくるリケジョ大学生)と同じで、日本酒にはあまりいいイメージは持っていませんでした。でも今は、その真逆になりました。お店で、おいしそうな日本酒があると頼んじゃいます。レモンサワーもおいしいですけど(笑)、......ゆっくり味わいながら飲むのはやっぱり日本酒(笑)。映画に出てくるお酒はみんなおいしいので、お酒が飲める人は一度試してほしいですね。
――さて、莞爾と詩織の関係性についてですが、お話が進むにつれてだんだん距離が縮まっていきますが、映画では描かれていないその先、2人はどうなるんでしょう。小野塚さんはどう思いますか?
......それは見てくださる方に完全に委ねます(笑)。
――そうしましょう。さて、18日スタートのドラマ「妖怪!百鬼夜高等学校」について教えてください。『恋のしずく』とはずいぶん違う世界観のようですね。
ドラマの舞台となるのは「百鬼夜高等学校」という高校です。昼間は普通の高校なんですけど、夜中になると妖怪の学校に変わります。僕はそこの生徒会長で、天狗を演じています。初回から最後までストーリーを追っていくというよりは、毎回、ショートコントのような短編が3本ぐらい出てきて進んでいくので、気軽に楽しんでいただけるし、どこから見ても楽しめる作品だと思います。もちろん物語が続いていくところもあるんですけど。
――天狗という役へのアプローチはどのように?
見た目が派手なので、あえてそこを素でやってくれという注文があったりするんです。「天狗」である状態で、いつもの自分で「普通」にやる。これは挑戦ですね(笑)。
ーー天狗のビジュアルを拝見しました。演技をするうえで、身に着けているものや、髪型やメイクが手助けになると思うんですが、そう考えるとその注文は逆ですね。
確かに何かに寄りかかっているほうが楽なところもあると思います。でもそれをやっていく中で、創作意欲が湧きました。何を足したら面白いかな、ここでいきなり自分がキレたらどうなるんだろうなんて。
――このドラマは舞台へとつながっていくと発表されていますが、足すとかキレたらどうなるかとか、撮影現場が舞台の稽古現場の作り上げていく雰囲気に通じる感じがします。
セリフを言い終わっても、なんかずっと続いていましたし、このままボケを増やしたらみんなどうするかなとか、アドリブを楽しめる現場でした。でもそれがリアルだからいいよ、それが面白いって。ただその面白さが内側で終わるのではなくて、外側にも伝わる楽しさを目指しています。
――キャストに舞台経験者が多いのも、自由度のある現場になっている理由かもしれませんね。
2.5次元作品で活躍している俳優さんが多いので、どんなトライをしても対応してくれるます。だから「これをやってみようかな」と思いついたことをできるし、リハーサルが終わった後に気づいたことをぶちこんでみようと思えるんです。キャストはみんな、すごく真面目ですよ。自然とリハーサルの前に「1回合わせよう!」なんていうのも多かったです。どの現場にいっても刺激はありますけど、今まで感じたのとは少し違う刺激を受けました。
――質問というか確認です。ドラマの中ではずっと天狗のままなんですよね?
そうですね、天狗の生徒会長なので(笑)。
――そうなると演技もそうですが、撮影前の準備はもっと......
メイクには毎回2時間ぐらいかかっています。ハナをつけたり、カラーコンタクトを入れたり。それなのに「普通」ですから。こんな格好をして何をやってるんだっていう面白さがあります。ハロウィーンの時期にも差し掛かりますし、ちょうどいいんじゃないかな。ぜひ、気軽に見ていただけたら!
――文字通り、今まで「見たことがない小野塚勇人」が見られますよね......
うーん、どっちかですね。「新しい」って思うのか、「え、これ、いつもの小野塚じゃん」って思うのか。電波を通じて素の小野塚を出す、それもドラマでって。楽しいと思いますよ。それにこんな機会はもうないと思います。
――映画もドラマも、楽しみにしています!
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

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