画像: 羽生結弦が今季最高得点で優勝!フィンランド大会レビューと日本大会の見どころ【フィギュアGP 2018】

羽生結弦が今季最高得点で優勝!フィンランド大会レビューと日本大会の見どころ【フィギュアGP 2018】

フィンランド大会:ハイレベルな内容と得点で強さを見せつけた羽生結弦
最強の五輪覇者が帰ってきた。羽生結弦はショートプログラム、フリースケーティングともに今シーズンの世界最高得点(※)を記録、堂々のグランプリ初戦優勝を果たした。シーズン初戦からプログラム構成難度をより高めて臨んだ今大会。他の追随を許さないハイレベルな内容と得点で強さを見せつけた。中でも注目したいのは、ジャンプやスピン各要素の質の高さ。入りから出まで複雑なターン、ステップが組み込まれ、要素そのものも確実に決めていく。特にショート冒頭の4回転サルコウは、4.3点もの出来栄え点(GOE)を引き出した。それでも羽生は、チャレンジ精神も常に備えた男だ。フリーでは世界初となる4回転トウループ、3回転半ジャンプの連続技(シークエンス)に挑戦。やや着氷で堪えマイナス評価がついたものの、五輪連覇を果たしてもなお上を目指す羽生の姿勢が垣間見えた瞬間に会場が大きく湧いた。次戦はロシア大会。演技の完成度を高め、さらに得点を上積みできるか。引き続き注目だ。
2位はショート、フリーと好内容を揃え、会場を大いに盛り上がらせたチェコのミハル・ブレジナ。美しいジャンプが持ち味の選手だ。3位に羽生と同門の韓国選手、チャ・ジュンファンが入った。田中刑事は8位で、ジャンプの転倒や回転抜けが響き得点が伸びなかった。彼らしい表現が詰まったプログラムを備えているだけに、次こそその魅力をたくさん見せてほしいところだ。
女子では坂本花織が大健闘の3位。ショートのジャンプで2回転倒し7位と出遅れたが、フリーではほとんど大きなミスのない演技で140点台を記録、逆転で表彰台に立ちグランプリファイナル進出へ望みをつないだ。プレッシャーのかかる大一番でも、挑戦意欲を失わずに出し尽くしたところが坂本の強さ。結果的には失敗とされるショートですら、冒頭に予定した連続ジャンプでミスをした後には別のジャンプでそのリカバリーを試みており、ひたすらに高成績を追い求めていることが窺える。その気概は必ずや、今後のシーズンの戦いぶりにも生きてくるだろう。
優勝は平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)。ややミスが出たものの不動の強さを発揮、ファイナル連覇に向け着実に駒を進めた。白岩優奈は惜しくも4位だったが、演技全体をよくまとめて、自身の魅力のひとつともいえる笑顔が終始あふれていた。今シーズンよりカナダを拠点に臨む本郷理華は10位。ジャンプの回転不足判定を複数とられるなど得点が伸びなかったが、「今やれることはできた」と納得だ。
また、ペアのカテゴリーには日本から須崎海羽、木原龍一が出場。日本のペア競技を引っ張る2人だが、今回は8位という結果に。続く日本大会にも連戦で出場する。今大会で得た課題を次に生かせるか。
日本大会(NHK杯):宇野昌磨、宮原知子ら多くの国内選手が出場
今週末にはいよいよ、広島で日本大会が開催される。日本からは宇野昌磨、宮原知子ほか、国内選手が数多くエントリーした。宇野、宮原はともにグランプリシリーズ2戦目。ファイナル出場に向け弾みをつけたい一戦だ。
宇野はカナダ大会で優勝。今回も優勝候補の筆頭にいることは間違いないが、宇野が求めるのは結果だけではない。プログラム全体の完成度や要素の質が、ファイナル、全日本へつながる演技内容が必要になる。フィンランド大会で羽生が世界最高を叩き出したこともよい刺激となるか。各高難度ジャンプの成功と、隙のない演技に期待だ。男子では宇野のほか、佐藤洸彬、山本草太が出場。個性的な振付やステップで観る者を巻き込んでいくスタイルが持ち味の佐藤と、昨シーズンに怪我から復帰し完全復活とさらなる成長へ着実に歩みを進める山本。ふたりの戦いぶりにもぜひ注目してほしい。
一方、女子では混戦が見込まれそうだ。日本女子からはアメリカ大会優勝のエース・宮原、武器の3回転半を幾度と成功させ国内・海外試合で優勝を重ねる紀平梨花、初戦から持ち前の安定した演技で総合200点台のスコアを持つ三原舞依の3選手。海外勢では、ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワとマリア・ソツコワのふたりが気になるところ。表彰台争いでは日本対ロシアの構図が浮かび上がる。勝ち上がるには、ジャンプの転倒やスピンのレベル取りこぼしなどミスのない演技を前提に、出来栄えの評価をどれだけ高められるかが鍵になる。日本女子の底力が発揮されることを期待したい。
(文・尾崎茉莉子)

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