画像: 伊集院光は、柴田理恵の囮だった!クリスマスのどエンタメ映画「来る」【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

伊集院光は、柴田理恵の囮だった!クリスマスのどエンタメ映画「来る」【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

本日、ご紹介するのは「嫌われ松子の一生」や「パコと魔法の絵本」、「告白」「渇き。」と日本を代表する映画監督の一人、中島哲也監督の最新ホラー映画「来る」。
公開してから少し日が経っていますが、改めてこれは「グレムリンを超えるクリスマスホラー!」になると宣言することによって、1組でも多くのカップルがデートコースにこの映画を組み込み、恐怖のどん底に叩き落されるクリスマスを望む、黒田個人のジェラシーからであります!
まず注目したのが、約2時間20分という上映時間。人間が集中を持続できる時間は90分~2時間が限界と言われており、あの名作ホラー映画「リング」ですら複雑な呪いのルールを説明しながらも1時間36分とかなりコンパクトに納められています。かくいう僕も舞台を作る時にプロデューサーから「つまらないものを90分見せられるよりは、75分の方が終わった後の観客の満足度は高い」なんて言われることがある程、商業エンタメの中では「時間」て重要視されてるんですね。
特にホラーとなると終始観客をハラハラドキドキさせ続けなければいけません。ちょっとでも手を緩めれば観客は飽きてしまいますし、逆に刺激し続けての長時間では疲労感を不快に感じられてしまうこともあるでしょう。
主役が何度も交代するストーリー展開や、見せないホラーから人間の裏を見せるサスペンス、魅せるホラーとどんどん観せ方を変える演出など飽きさせない工夫は様々施されてるんですが、更に「巧いな!」と思ったのが「“政治的キャスティング”を悪用した場外乱闘」
この場外乱闘を、僕は「ディープブルーのモーガンフリーマン理論」と呼んでいるのですが(この理論、出来ればディープブルーを観て体感して頂きたいですが、気になる人はググってみて)、今作はこの「キャスティングに対する観客の先入観」を非常によく利用して2時間20分を持たせているところに注目してみます。
まず、主役である岡田准一君が全然出てこない!一旦忘れそうになったころにようやく出てくるんですが、彼が本当に主役として立ち回るのは、更に後半で、「ここからが本編なのか!」と何度も観客の集中力を蘇らせます。
松たか子さんすら顔が見えるまでにどれだけ時間がかかったことか。
前半はとにかく妻夫木&黒木カップルだけで画と物語を見せていきます。
前半のクライマックスを迎えるまで、いわゆる「テレビで見るタレントさん」はごく少数のメインキャストしか出てこない。
「バリューのあるキャストを集客のためにとりあえず出しとけ」という空気が見え隠れする日本の商業映画の中では非常に珍しい光景です。
で、1度目の主役交代前後でようやくカメオというか、端々の役にも有名どころが出始める、その筆頭が有名霊能力者役の柴田理恵さんで、次がバイト先の上司役の伊集院光さん。
2人ともチラっと出てくるだけで退場するんですが、すっかり忘れた頃に超重要所で柴田さんリターン!
こうされることで観客のキャスティングに対する先入観は疑心暗鬼に変わり、前半で退場した人物にまで疑いの目を向け「誰が重要人物で誰が悪役で誰が死んでもおかしくない!」という、本来ホラーを楽しむために必要な、純粋な心理状態にまで連れてこられてしまうのです!
惜しむらくはオチの部分に明確にされない謎が残り、「わかりやすいもの」を好む現代の観客層には話題にされづらそうなところでしょうか?全貌を見渡すと “どエンタメ”の大傑作だったので、僕を信じて是非劇場へ足を運んでみて下さい。
もっともっとこの映画が話題になり、全国のカップルのクリスマスが血で染まることを強く望みます。
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