画像: 「こんな夜更けにバナナかよ」に見る、そのキスシーン必要!?論【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

「こんな夜更けにバナナかよ」に見る、そのキスシーン必要!?論【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

大泉洋さん主演、筋ジストロフィーという病気で車いす生活を送る主人公とそれを取り巻くボランティアたちの笑いあり涙ありの実話を基にした映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を鑑賞して来ました。
全身の筋肉が弱っていく病気で、顔と手先以外のほとんどが動かない主人公を大泉さんが、非常に好演されていて感動の傑作。
病気の描写以外にも、ヒロインの高畑充希さんがひたすらボーダーを着続けていたり、三浦春馬くんがひたすらシャツをインしていたり、公衆電話でのやりとり、でっかいテレビのリモコン、エロ本の表紙そんなだったっけ!?と舞台になっている1994年、平成6年当時のカルチャーが細かく再現されていたのも見どころのひとつで、時代のタイミングとしても感慨深さがありました。
が!
一か所だけどうしても気に入らなかったのが高畑さんと三浦くんのキスシーン。
そもそもこの高畑・三浦カップルは大泉さん演じる主人公の介護をするボランティアのメンバーで、2人が付き合っているのを主人公には内緒にしていることで、主人公が高畑さんに好意を持って三角関係っぽくなりもつれて...というのが、前半物語を動かす仕掛けになっているのですが、その中で、まだヒロインと主人公の人間関係が出来上がっていないころ、彼氏である三浦くんが大泉さんから預かった手紙と花束を彼女である高畑さんに届けるシーン。
「彼女に他の男からのラブレター渡すのもボランティアの仕事なの!?」と、介護者と要介護者とのプライベートのボーダーラインを示す良いシーンなのですが、最後に主人公の話そっちのけで2人がキスして花束がポトっと落ちる悲しい描写があるんですね。
その花束のカットの前にしっかりと2人の唇が触れ合ってキスするカットがあるんですが、もうね、「ああ、キスするな」ってのはその前の会話で充分伝わってきてるので
「首に手を回して、お互いの顔が近づいて...花束がポトッ」で良くありません!?
逆にキス見せられて客がビックリしてるとこに花束落とされても衝撃がとっ散らかって、感動しきれなくなりません!?
最近の邦画は無駄にキス見せすぎなんだよ!アメリカみたいに日常的なことじゃないんだからさ!ここぞという時だけにしないと!
描写としてもストーリーとしても見せられる必要がないから「登場人物のキス」じゃなくて「演者のキス」を見せられている様な違和感。別にこのカット1つ入れたことで話題になって動員が増えたりしないと思いますよ!?実際特に「キスシーンだ!」みたいな評判は届いてこなかったし。
中盤で心の距離が近づいてきたヒロインが、全身の動かない主人公に「ちんこ勃つんですか?」って聞くシーンがあるんですが、ここ押し出した方がよっぽど話題になって動員増えるだろ!
あの高畑充希ちゃんが男性器に興味を示すシーンがあるんですよ!?ストーリーとしてもテーマとしてもとっても重要だし!ここを宣伝しろよ!と憤らずにはいられませんでした。
まあ、基本美男美女のキスシーンを見せられると感動より嫉妬が前に出る筆者の個人的感想であり、ここ以外には気になるところの一切ない、悲壮になりがちなテーマを明るくわかりやすく、見やすく描いた素敵な映画なので、皆様是非、劇場に足を運ばれてはいかがでしょうか?
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