画像: 映画「七つの会議」で、日本のサラリーマンに火は点くのか!?【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

映画「七つの会議」で、日本のサラリーマンに火は点くのか!?【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

下町ロケット」などでお馴染み、池井戸潤さんの小説を原作に映画化された「七つの会議」を観てきました!
面白かった!テーマ、プロット、映像、キャスティング、全てに妥協を感じない超大傑作でした!
企業内でのパワハラ問題を発端に、今や毎年のように大事件が発覚する「データ改ざん」の問題に切り込む本作。特に面白いのが「対立」の構造。
会社内では営業と経理だったり、同部署内でも課や役職、親会社と子会社、元請けと下請け...兄弟や元カノ元カレまで、散りばめられた様々な対立構造が物語の中で、起こる問題ごとにどんどん敵と味方が変化していきます。香川照之さん演じる営業部長が「鬼」と呼ばれるシーンから始まるのですが、後になって鬼より怖い人がどんどん出てくる!この構成も実に上手い!
いちサラリーマンから見た「鬼」の上には一体何者が蠢いているのか、丁寧に順を追って視界を広く俯瞰へと連れて行ってくれます。
さて、一番上には何が出てくるかは映画を観て頂くとして...
この映画の中でもうひとつ面白い「対立」の構造がキャスティングにおける俳優陣の本職のバラエティっぷり。
主役は狂言師の野村萬斎さん。まずはその野村さんと歌舞伎俳優である片岡愛之助さんとの対立から物語が始まります。
最初は「お、狂言VS歌舞伎だ!」と穿った見方に興じていたのですが、よく見てみると他のキャストも、ポップスター、ロックスター、ミュージカル俳優、映画俳優、噺家、舞台俳優、お笑い芸人、プロボクサーと「意図がある」と感じざるを得ない多様さ。
この「意図」の真意を汲み取るとそこに「世界に対して芸能のあるべき一面」が見えてきました。
36年芸能界にいる中で、ずっと答えの出ない命題のひとつに「ジョンレノンがイマジンを歌ったのに、どうして戦争は無くならないのか?」つまり、芸能とは社会に対して全くの無力なのかというのがあるのですが、今作のような「社会問題」を扱った作品に対しても、
「さて、この改ざん問題を見て“自分も正義に目覚めるサラリーマン”と“内部告発、怖い!うちはバレない様に気をつけようと思うサラリーマン”どっちが多いのか」
この映画が社会に一石を投じることが出来るのか!?という視点で見ちゃうんですね。
ラストシーン、これに対してひとつの答えを野村萬斎さんが投げかける場面があるのですが...
「王様に文句を言えるのはピエロだけ」
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