レジェンド、宇野薫が約2年ぶりにMMA参戦修斗のプロ化30周年記念大会となる「プロフェッショナル修斗公式戦SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship」(5月6日、東京・後楽園ホール)が昼夜興行で開催された。10周年記念大会でメーンを務めたレジェンド、宇野薫が約2年ぶりに総合格闘技の試合に出場した。第2部でオランダのデュアン・ヴァン・ヘルフォートと対戦した宇野は1Rからヘルフォートのねちっこいグラウンドと長い手足に苦戦する。ヘルフォートはゴングが鳴るやパンチを振るって突っ込むと組み付き強引にテイクダウン。バックを奪うが、宇野はすぐに正対し上のポジション。しかしヘルフォートはすかさず下から腕十字を狙う。極めかけられた宇野だったが、ここはしのぎ切り、またも上のポジションへ。ヘルはなおも下からラバーガードで固めに来る。宇野はリーチの長いヘルフォートに手こずりながらも徐々にポジションを回復。パウンドを落とすが、ヘルフォートはまたもラバーガードから腕を取りに来る。宇野は腕を抜くとパウンド。サイドを取りかけるがヘルフォートも巧みに体をずらし取らせない。宇野が上を取ったところで瞬時にヘルフォートが裏返しマウントを奪うとパウンドの嵐。ここでゴングが鳴るが立ち上がった宇野は左目じりをカットし出血。2Rは宇野がローを出したタイミングでヘルフォートが組み付くとケージに押し付け強烈なヒザを何発も宇野のボディーにめり込ませる。そこからグラウンドに持ち込んだヘルフォートはバックを取ると立ち上がった宇野を強引に引きずり倒しマウント、そしてバックマウントからスリーパーを狙うがここは宇野がガード。するとヘルフォートは後ろからのパンチで削っていく。ここで会場からは大宇野コールが起こる。目まぐるしいグラウンドの攻防を展開も...宇野は回転して脱出を図るがヘルフォートは背中に張り付いたまま。後ろからのパンチを宇野が嫌がったところでスリーパー。宇野がなんとか正対しかけるが、ヘルフォートは体をずらしそれを許さない。ヘルフォートはマウントを取るとパウンド。宇野が背中を向けるとバックマウントからパンチ、そして首を狙う。宇野はしのぐのがやっとでゴングが鳴る。3Rの開始直後に宇野にドクターチェックが入るが試合は続行。ヘルフォートは宇野のパンチをかいくぐるとバックを取り、グラウンドに引き込むが宇野は右腕をキャッチしアームロックを狙う。ヘルフォートがしのぐと今度は変形の肩固め。ヘルフォートはこれもしのぐとしつこくタックルで追い詰めテイクダウン。バックを取るが、宇野は切り返す。しかしヘルフォートも切り返し再びバック奪う。なんとか正対すべく動く宇野。上を取りかけるが、ヘルフォートはパワーで切り返しポジションをキープ。またもバックマウントをキープするヘルフォート。半身になってしまい右腕を殺された宇野にパウンドの連打。宇野がなんとか正対すると長い脚で距離を取り宇野の追撃を許さない。今度は宇野がフロントチョークに取るがヘルフォートはここも首を抜いてマウントを取るとパウンドの連打。残り数秒の中、宇野は何とかししのぎ切りゴングとなった。試合後に会場からは大きな拍手が起こったが、判定は3-0でヘルフォートの勝利となった。世界フェザー級王者・斎藤はアギー・サルダリに判定負け世界フェザー級王者の斎藤裕はオランダのアギー・サルダリと対戦。0-2の判定で敗れた。斎藤は1R、パンチからタックルでテイクダウンを奪い上を取るが、サルダリは驚異的な身体能力で立ち上がると逆にケージに押し込んでいく。斎藤は投げを狙うが上を取られそうになり断念。この攻防時に斎藤はケージに右目尻を打ち付けてしまい出血。差し合いからケージ際でのポジション争いになるが、斎藤の出血にドクターチェックが入る。再開後、斎藤は右ミドルからタックルに。ケージに押し込んで足をかけてバランスを崩したところ、そのまま投げてテイクダウン。パウンドもサルダリはここでも立ち上がり逆にケージに押し込みヒザを放つが、これがローブローとなり試合は中断。再開後、すぐにゴングとなる。2R、斎藤はパンチの連打からタックルを仕掛け組み付いて押し込むがサルダリはテイクダウンを許さない。しかしここで斎藤の右フックでサルダリがぐらり。ここで斎藤はパンチの連打で追撃も、サルダリは耐え抜きタックル。斎藤はフロントチョークにとらえるが、サルダリは首を抜いて上を取り、立ちかける斎藤をケージに押し込んでいく。立ち上がった斎藤は入れ替え逆に押し込み、振ってテイクダウンを狙うが逆にサルダリが上でケージに押し込む形に。バックを奪ったサルダリは強引に引き倒すが、斎藤は首を取り再びフロントチョークを狙う。抜いたサルダリがパウンドを狙うが、ここでゴング。サルダリのねちっこいグラウンドを最後まで攻略できずここまでジャッジが微妙なラウンドが続く。斎藤は3Rに入るとパンチの連打で前に出るが、サルダリは被弾しながらもタックルを仕掛け、テイクダウンを奪う。ケージを背に立とうとする斎藤。サルダリは足を畳み掛けるが、斎藤が立つ。しかしクラッチを離さないサルダリはまたもグラウンドに引きずり込む。サイドを取るが、斎藤はそのすきをついて体を起こし、サルダリはケージに押し込み、足をすくって尻をつかせる。立ち上がった斎藤がパンチに行くとサルダリはそれに合わせてタックルでテイクダウン。斎藤はケージを使い立ち上がる。離れてスタンドの展開になり、斎藤がパンチを放つがまたもサルダリがタックルからテイクダウン。斎藤はヒジを落とすがサルダリのねちっこいグラウンドから脱出することができず、ゴングとなった。判定はジャッジ2人がサルダリを支持し2-0でサルダリが勝利を収めた。30周年の晴れ舞台で宇野、斎藤がオランダ勢に連敗を喫してしまった。プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会第2部 Supported by ONE Championship」(5月6日18時、東京・後楽園ホール)◆第1試合 バンタム級5分3R〇魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)(2R16秒、KO)加藤ケンジ(K.O.SHOOTOジム)●◆第2試合 ストロー級5分2R●阿部マサトシ(AACC)(1R4分12秒、KO)中川マイケル(Gracie Techinics)〇◆第3試合 バンタム級5分3R〇根津優太(同級世界2位 ※元環太平洋バンタム級王者/&MOSH)(3R2分51秒、KO)祖根寿麻(同級世界4位 ※前環太平洋バンタム級王者/ZOOMER)●◆第4試合 フェザー級5分3R●宇野 薫(日本/UNO DOJO)(判定0-3=27-30、27-30、26-30)デュアン・ヴァン・ヘルフォート(オランダ/グレイシーバッハ・ネーデルランド)〇◆第5試合 フェザー級5分3R●斎藤 裕(日本/同級世界王者/パラエストラ小岩)(判定0-2=28-29、29-29、28-29)アギー・サルダリ(オランダ/スポーツヴィジョン)〇◆第6試合 世界フライ級チャンピオンシップ5分5R〇扇久保博正(王者/パラエストラ松戸)(4R40秒、KO)清水清隆(挑戦者・同級1位/TRIBE TOKYOM.M.A.)●※扇久保は2度目の防衛に成功
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