画像: 「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」を真っ新な気持ちで見てみたら...【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」を真っ新な気持ちで見てみたら...【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

こんにちは、黒田勇樹です。
三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースVol.4「偽野球虚甲子園~にせやきゅううつろこうしえん~」の初日まであと1週間となりました。
なんとか順調に稽古が進んでおります。
でもそれがお客さんに伝わらなければ何の意味もないことなので、これから1週間、必死こいて頑張ります。
今週は鑑賞記です。国民的な作品を見て来ました。
あ、くどいようですが相談もお待ちしています。
では始めましょう。
「ドラえもん」とか「クレヨンしんちゃん」の映画には名作が多いと言われていますが...
映画監督を志す者の1人としてずっと思っていることがあるのでいい機会なのでここで吐き出させて頂きます。
ズルくないですか!?
1年間ずっと「のび太」や「しんちゃん」の「ダメな姿」をゴールデンタイムに毎週地上波で放送しておいて、年に1回映画館で活躍させたら...
誰でも泣くだろ!
ああいう映画は、国民的キャラを使うことによって人物紹介を省略してるんですよ!僕らみたいに1本完結の完全新作を作っている人間は、主役の人物像や背景の紹介だけで10分とかかかっちゃうのにその時間を省略できるから、一気にストーリーに入れるし、感情移入も存分にさせる、まさに“チート技”
ドラえもんなんか、誰も存在を知らない状態で新作作ろうとしたら、四次元ポケットやどこでもドア、タケコプターの説明だけで30分かかるわ!
そんな背景もあり、現在の映画界はマーベルやらスターウォーズやらプリキュアやらコナンやら...!既存のキャラを使ったコンテンツが乱立しているワケですね。
この流れはロードオブザリングやらハリーポッターあたりから顕著になって、X-MENシリーズでマーケティングが確立したイメージ。
バックトゥザフューチャーの頃は1作目がヒットしたから続編である2、3が同時に制作決定したりしていたそうです。
そんなワケで今回は「厳しく行こう」と、クレヨンしんちゃんの新作映画「新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」を“クレヨンしんちゃんを全く見たことがない人の気持ち”で観てみました。
尻を振りながら、しゃべり方に特徴がある子供が道を歩いているところから始まります。
奇っ怪!インパクト抜群で掴みはオッケーです。
その後はほのぼのとした家族が描写され、新婚旅行の予算の話から家庭の経済状況も伝わってくる。
若干ギャグが下品なのを除けば温かファミリーものとして観てられるのですが、実際本編知っている人間としては“ひろしのダメ親父感”がもうちょい前半で描写された方が後半効果的だったかな?
意外というか盲点だったのは、普段を知らない体で見ているので、今回妙にセクシーショットが多いみさえが、すげー可愛い。
キャラクターや今回の舞台設定が終わり、とある人物のとある曲のカラオケ辺りからメインストーリーに入っていくのですが...もう、この辺からラストまでずっと涙が止まりませんでした。
あえて、先入観を取っ払ったからこそ見えてくる、新婚旅行中の夫婦のすれ違いを描くプロットの巧みさ、派手なアクション、テンポのいい冒険、コテコテの感動、そして荒唐無稽なラスボス。
37才のおじさんが、全体の3/4ぐらい泣き続けてしまう超名作でした。
元々のファンの人にも、まだクレしん映画未経験の方にもオススメです!
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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
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