画像: 「無理をして成熟した女性を演じていた」 知花くららが明かす、苦悩した想定外の人生

「無理をして成熟した女性を演じていた」 知花くららが明かす、苦悩した想定外の人生

“~になりたい”――。女性が思う“Be”の部分にフォーカスを当て、さまざまな立場の女性ゲストを招き、仕事や育児、ライフスタイルなどについてクロストークを展開するTBSラジオの新番組「Be Style(ビースタイル)」。
Nagatacho GRiD[永田町グリッド]にて公開収録された第10・11回目の放送は、MCを務める菊池亜希子さんとともに、ファッションモデル、そして現在は歌人としても活躍する知花くららさんが登場。
世間が抱くイメージに合わせるべく背伸びをしていた過去、「日常をフリーズドライする」という短歌の魅力。彼女の本音が聞こえてきた。
2006年、上智大学卒業後、ミス・ユニバース・ジャパンに選出された知花くららさん。その後、美の祭典「ミス・ユニバース2006世界大会」で、準ミス(総合第2位)に輝いたのは周知の事実だろう。「想定外の人生」、そう振り返る。
「編集者として働くつもりでした。某出版社の内定をいただいて、社員証も発行されている状況だったのですが、入社直前のミーティングで、「社会人になると時間が限られるので、まだ学生であるうちに、今しかできない経験をしておいてほしい」と伝えられたんですね」(知花さん、以下同)
ぼんやりその言葉を受け止め、企業研究のために、とある企業のホームページを見ていると、 たまたまミス・ユニバースのリンク先が飛び込んできたという。「興味本位でクリックすると応募画面が」。人生は、どう転ぶか分からない。勢いで申し込んだ知花さんは、その後、 86カ国の代表が集うミス・ユニバース世界大会の日本代表に選ばれる。悩んだ末に、出版社の内定は辞退した。
「世界大会は、本当に楽しかったです。各国代表の女の子たちと共同生活を送るのですが、国境なきガールズトーク状態(笑)。人種も違えば文化も違う女性たちと、短い間とはいえ、同じ空気を吸えたことは大きな経験になりました」
なんでも共同生活中は、女の子たちのお世話をお手伝いの女性がしてくれ、彼女たちの生活態度をチェックするのだとか。内面までチェックするとは、さすがはミス・ユニバース世界大会。
「ダメだったら、帰国してすぐに就職活動を再開するつもりでした」と笑い、「準ミスはとても光栄なこと。でも、自分に需要があるとは思わなかったので、“帰国したらまた就職活動をしなくちゃなぁ”と淡々としていました」とステージ上でスポットライトを浴びながら、これからの人生設計のことを考えていたと明かす。
ところが、世間は日本人としての史上4人目(当時)のミスユニバース入賞者となった彼女を放っておかなかった。「空港に着くと大勢のマスコミの皆さんがいて......帰国から3カ月間くらいは、予定がぎっしりと詰まっていました」。傍から見ればシンデレラストーリーに映るかもしれない。だが、現実は違った。
違う自分を演じるストレスから摂食障害に
「最初は新鮮な気持ちをもって仕事をすることができたのですが、表に出て何かをするような人生を送るなんて考えてもいなかった。一方で、世の中は“ミス・ユニバースの知花くらら”というイメージが出来上がりつつある。本来の自分とは異なる「こういうことが求められているんだろう」という、もう一人の知花くららを、自分の中で勝手に作り出してしまった」
まだ24歳だった知花さんは、世間が抱くクールなイメージに合わせるため、「できもしないのに、成熟した女性像を演じ続けていた」と吐露する。気が付くと、「食べては吐き、食べては吐き......」、摂食障害を患っていた。
「何気ない瞬間に、ふと親しい友人から、「くららはそのまんまでいいんだよ」って言われて。摂食障害であることは、恥ずかしさもあって誰にも伝えることができなかった。でも、大事な人たちには私が無理をしているってバレていたんですね(苦笑)。その言葉を聞いて、いろいろと心につかえていたものが流れていったというか。それからは演じることをやめて、周囲の目を気にすることもやめました。やっぱり無理って、良くないんですね。ははは」
背伸びをせずに、等身大の自分を受け入れる。つま先立ちの足元では、しっかりと根を下ろすことはできない。求められていることではなく、自分がやりたいことをしよう――。
この言葉通り、いま、知花さんは国連WFP(World Food Programme/国連の食糧支援機関)日本大使や歌人として、ファッションモデル、タレントにとどまらない活動を展開している
「短歌って自由なんです。俳句と違って、季語を入れなくてもいい。無理に、五七五七七に当てはめる必要もありません。自分が感じたままにうたえばいいんです」
出会いは、30歳を過ぎたとき。「当時、ヒリヒリするような恋をしていたのですが、目にした現代短歌があまりにも自分に刺さって、号泣してしまった」と、照れくさそうに述懐する。感銘を受けた近現代短歌の第一人者である永田和宏氏に歌の作り方を教わり、2017年には、歌人の登竜門と言われる角川短歌賞で佳作を受賞した。
知花さんは、「詠む人が思い浮かべる光景と、歌を受け取った人の想像が異なるのが、短歌の醍醐味の一つ」と微笑む。
マグカップの ふちの厚みに 触れしとき わけもなく押し寄せる なみだ
彼女がうたう短歌は、みずみずしく、自然と情景が浮かんでくる。
「日々の出来事って、どんどん忘れていってしまう。短歌は、その瞬間、日常をフリーズドライすることができる」。なんという素敵な表現だろう。写真や絵とは違う、記憶の留め方が、歌にはあるのだ。
想定外の芸能活動、ギャップに苦しんだ知花さんに、「なりたい自分になるには?」。そんな質問を投げかけると、彼女はこう答える。
「自分の周囲にいてくれる大切な人たちとの他愛もない会話を大事にしてほしい。その他愛もない言葉の積み重ねが、誰かを思う想像力へとつながる。そういう気持ちが、自分を豊かにしていくと思います」
アクティブオーガニック「Be」presents「BeStyle」は、TBSラジオで、毎週土曜午前5時30分~6時にオンエア。radikoでも聴取可。詳しくはHPを参照。
https://www.tbsradio.jp/be/
また、当日の模様は、以下のYoutube「Be Style」チャンネルからも視聴可能。
あなたの「なりたい」が見つかるかも――。
https://www.youtube.com/channel/UCtEhEgJPGJQ9IX4y5vbmESw/featured

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