未来が打撃で主導権「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のメーンで行われた矢地祐介vs朝倉未来の一戦は3Rを戦い切り、3-0の判定で未来が勝利を収めた。2人はカードが発表された神戸大会のリング上からこの日まで、メディアを通じて舌戦を繰り広げてきた。1R開始早々に2人の蹴りが交錯し矢地がバランスを崩すが、未来は追撃はせず。未来の強烈な左ローに1Rから矢地の右足が流れ始める。矢地の前蹴りに未来がボディーからのワンツーを合わせるなど、未来が打撃で主導権を握る。1R終盤には未来のプレッシャーに矢地がずるずると下がる場面も。矢地がテイクダウンを狙うが未来がロープをつかんでしまい注意2Rになると未来の左ローで矢地の右足が赤くはれてくる。未来の強烈な打撃を食らいながらも矢地はパンチからタックルに行く。ロープ際でバックを取る矢地はコーナーに押し込みバックからパンチを放つ。足を払ってテイクダウンを狙った矢地だったが、未来の腕がロープにかかってしまいテイクダウンには至らない。ピンチを脱した未来は正対すると逆に押し込み、ヒジを放ってから離れてスタンドの攻防に戻す。ここで未来が二段蹴りを放つがそれを矢地がキャッチ。足をかけテイクダウンを狙うが未来が左手でロープをつかんでしまい。またもテイクダウンには至らず。これには3R開始前に未来に注意が与えられた。「本当はリスペクトしている」3Rも未来の左のローが冴えわたる。矢地もプレッシャーをかけて前に出るが攻め込めない展開が続く。矢地はここでもタックルに活路を見出すがロープが近く、未来はロープを背にして矢地をプッシュ。矢地はパンチからタックルにいき足をかけテイクダウンを狙うが逆に下のポジションになってしまう。上からヒジを落とす未来に矢地は下から懸命に極めにいくが未来は体を離してスタンドでの勝負に持っていく。残り10秒、未来が笑顔で「打ち合おう」と手招き。矢地の右フックが未来の顔面をとらえたが、最後は未来の左フックで矢地が倒れたところで試合が終わった。ジャッジ3者とも未来を支持。未来はこれでRIZINでは負けなしの5連勝。矢地は3連敗となった。朝倉は試合後のマイクで「なんかいろいろありましたけど、リスクを背負った2人のおかげで盛り上がった。煽り(映像)ではバカにするような感じになっちゃいましたけど、(本当は)リスペクトしているので、また出稽古で教えてください」とコメント。また矢地に対しては「しゃべるより、拳を交える事で伝わるものがある。年末、Bellatorとの対抗戦やるんだっけ? 一緒に戦って盛り上げましょう!」とRIZINファイターとして共闘を呼びかけた。未来「もともと認めている。編集者がうまいことやってくれちゃってる」試合後の会見では未来は「結構楽しかったすね。矢地くんが一気にくるか待ち合いになるか、どっちかだと思っていたので、予想通りの展開でした」と試合を振り返った。矢地の前足を狙ったカーフキックが効果的だったのだが「(矢地の)構えの前足が内側向いてて、カーフキックが弱点だとまず思った。それと、圧をかけられたときのリアクションが全部大きいので、フェイントを多く出してこっちが、出せた攻撃にカウンター合わせる事とあとはボディー。全部うまく行きました」とこの日の戦略を明かした。試合中に笑顔を見せていたことについては「やっぱ楽しくなっちゃって。今回、2人ともすごいリスク背負ったので、お互いに本気で殴りあってる時になんか“楽しいな”って感じでした」と話した。そして矢地については「もともと認めているんですよ。編集者がうまいことやってくれちゃってるんでアレですけど。でも、性格的にはちょっと仲良くできないかもしれないですね、やっぱり」とのこと。試合後のマイクでアピールしたBellatorとの対抗戦については「ファイトマネー次第」と話し、RIZINのライト級GPについては改めて「そこまで興味はない。俺の基準として、フェザー級ならUFCとかのヤツでも通用すると思っているんすよ。だけど、ライト級でやった時にUFCのトップどころに勝てる気がしない。そういう気持ちを持ったままトーナメントに出るのはよくないと思うんで、そこはまあ自分の階級でやりたいとは思っています」などと話した。この日の勝利で一気に人気が上がりそうなことについては「あんまり有名になりたくないんで、ちょっと。そ応援されているとうれしいし、複雑な気持ち」などと話した。矢地が未来について「強かったし試合巧者」一方、矢地は「とっても悔しい。それだけ。ひざ下のローが中盤効いてきちゃって、ペースを握られた」などと振り返った。2Rにテイクダウンを狙った際に未来のヒジがロープにかかってしまったり、ロープをつかんでしまったことについては「もうそればっかりは何を言ってもしようがない。結果は結果なので。倒しきれなかった自分の技術に反省という感じ」と話した。未来については「強かったなっていうのが率直な感想。あと作り方がうまかった。試合巧者っすよね。自分のペースをうまく握るというか、ドシッと構えて、やりたいこと遂行してっていう。俺がもうちょっと強引にでもこじ開けるべきだったと今になって思います」などと語った。これで3連敗となってしまったのだが、今後については「ちょっと今は何も考えられない」と語るにとどめた。「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)◆第12試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(70.0kg)※肘あり●矢地祐介(KRAZY BEE)(判定0-3)朝倉未来(トライフォース赤坂)○◆第11試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)※肘あり○石渡伸太郎(CAVE)(2R3分58秒、ノースサウスチョーク)佐々木憂流迦(Serra Longo Fight Team)●◆第10試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)※肘あり●元谷友貴(フリー)(判定1-2)扇久保博正(パラエストラ松戸)○◆第9試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(93.0kg)※肘あり○イヴァン・シュトルコフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL CLUB) (2R4分10秒、TKO=レフェリーストップ)キム・フン(韓国/Team Fighter)◆第8試合/スペシャルワンマッチ RIZINキックボクシングルール:3分3R(62.0kg)〇大雅(TRY HARD GYM)(判定3-0)町田光(橋本道場)●◆第7試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)※肘あり●北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)(1R終了TKO=コーナーストップ)ジョニー・ケース(アメリカ/MMA LAB)〇◆第6試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)※肘あり○川尻達也(T-BLOOD)(判定3-0)アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア/ Golden Team)●◆第5試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)○ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)(1R3分5秒、TKO=グラウンドパンチ)廣田瑞人(CAVE)●◆第4試合/スペシャルワンマッチ RIZIN MMAルール:5分3R(93.0kg)※肘あり○ジェイク・ヒューン(アメリカ/Unit 27)(3R2分19秒、TKO=レフェリーストップ)ビタリー・シュメトフ(ロシア/USSR FIGHTERS)●◆第3試合/スペシャルワンマッチ RIZIN 女子MMAルール:5分3R(49.0kg)※肘あり]○ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD)(1R3分14秒、TKOレフェリーストップ)前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)●◆第2試合/スペシャルワンマッチ RIZIN 女子MMAルール:5分3R(63.0kg)※肘あり]●KINGレイナ(FIGHT CLUB 428)(判定0-3)ステファニー・エッガー(スイス/BUDDY GYM)○◆第1試合/スペシャルワンマッチ RIZIN キックボクシングルール:3分3R(67.0kg)●渡部太基(TEPPEN GYM)(判定0-2=28-29、28-28、28-29)Hideki(ボリビア/RISE / Team gloria)○
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