画像: スピーチコンサルタント・矢野香が教える キャリアアップを手繰り寄せる武器としての言葉の使い方

スピーチコンサルタント・矢野香が教える キャリアアップを手繰り寄せる武器としての言葉の使い方

“~になりたい”――。女性が思う“Be”の部分にフォーカスを当て、さまざまな立場の女性ゲストを招き、仕事や育児、ライフスタイルなどについてクロストークを展開するTBSラジオの新番組「Be Style(ビースタイル)」。
Nagatacho GRiD[永田町グリッド]にて公開収録された今回の放送は、MCを務める菊池亜希子さんとともに、元NHKキャスターで、現在は国立大学法人長崎大学准教授、スピーチコンサルタントの矢野香さんが登場。
話し方と心理学に造詣の深い彼女が伝える「言葉は人生を切り拓く武器」という言葉。その真意は、示唆に富んでいた。
「話し方というのは、決して才能ありきではないんですよ。訓練すれば誰でも結果を出せるスキル」
よく通る軽やかな声で、そう教えてくれるのは、元NHKキャスターで現在はスピーチコンサルタントとしても活躍する矢野香さん。スピーチのスペシャリストは、「トークセンスがないからといって会話上達をあきらめる必要はありません」と優しく説明する。
「誰しも話し方の癖ってあるのですが、私の研究の結論は、“癖は変えてはいけない”ということです。というのも、癖を取り除いてしまうと全員がアナウンサーのようなただ上手な話し方になってしまうんですね」
元キャスターだからこその説得力。矢野さんが続ける。
「たとえ話し方が上手でも特徴がないと、没個性で印象に残りづらくなってしまいます。例えば、舌足らずな話し方をする人であれば、「舌足らず」は個性として残す。そのうえで、聞き取りやすい話し方にするにはどう矯正すればいいを考えることが肝心です」
その上で、“言葉は人生を切り拓く武器”だと強調する。些細な言葉一つで、相手に与える印象は180度変わる。例えば、初めて仕事をするクライアントと、喫茶店などで打ち合わせをするシーンを想像してほしい。先方が「アイスコーヒーをお願いします」とオーダーした際、あなたならどう頼むだろう? 多くの人が、ついつい「(私も)アイスコーヒーで」と頼んでしまうのではないだろうか。
「“で”という言葉の使い方よりも、“が”という使い方の方が自主性があるように感じませんか? 「こういう暑い日はアイスコーヒー“が”飲みたくなりますよね」など、一言添えて会話をするだけで、まったく相手に与える印象は異なります。「アイスコーヒーで」と頼むと、相手は「......(本当は飲みたいものが他にあるのかもしれないけど、気を遣って同調したのかな)」と、考えてしまう。「私“も”アイスコーヒーの気分でした」など、相手に気を遣わせない話し方がポイントです」
同様に、誰かを飲み会などに誘う際。「〇日の飲み会、行けますか?」と聞くよりも、「〇日の飲み会、行きますか?」の方が、相手に気を遣わせないという。たしかに、後者の方がイエス、ノーが言いやすい!
また、分からないことがあって、上司や先輩から指摘された場合、「参考になります」と答えるよりも、「勉強になります」の方が誠実さが伝わるという。たしかに、「参考にします」では、参考にするけど実際に踏襲するかは不明とも受け取られかねない......。矢野さんのアドバイスは、どれも実践的かつ実用的だ。
「目上の人や立場の異なる人と話すと、マナーを重視した形式的な話し方になりがちです。そこに落とし穴が潜んでいる。「参考になります」は、その典型例。マナーにばかり注視すると自分の本心が隠れて、伝わるものも伝わらなくなることが少なくありません。自分の本心を見えづらくしないように」
これは、話下手な人にとっても◎。何かを伝えようと一生懸命に話すも、自分自身が何を話しているのか分からなくなる、そんな機会は少なくないはず。そんなときは、「何を伝えたかったのか混乱していますけど、私が伝えたいのは――」というように、素直に混乱を伝えた方が、相手に気を遣わせずに済む。お互いが気を遣い合えば、会話はそれだけ表面的なキャッチボールで終わってしまうのだ。
“キャリアの8割は偶然によって決定される”からこそ言葉が武器になる
それにしても、なぜNHKのキャスターだった矢野さんが、これほどまでに人間心理に造詣が深いのか? 実は、矢野さんは長女の出産を機に、自身のキャリアを見つめ直し、大学院へ入学した異色のキャリアを持つ。心理学を専攻し、会話を人間科学の分野から、大学教員として今現在も研究しているというからビックリ!
「在局中、カルチャースクールなどで教える機会もありました。ご年配や男性の方から、話し方についてさまざまな質問を受けたのですが、エビデンスをもって論理的に説明することができなかったんですね。NHKの話し方や、人との対話というものを科学的な見地から検証し、誰でも会話が上達することを示したかったんです」
「クルンボルツ理論」という言葉を知っているだろうか。20世紀末、スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツ教授が提案したキャリア理論だ。彼は、成功者のキャリアを含め、職業選択、キャリア・デベロップメントに影響を与える要因を研究し続けた結果、“キャリアの8割は偶然によって決定される”ことを主張した。
「クルンボルツ理論は、計画された偶発性理論とも言われています。個人のキャリアは、8割は予想しない偶発的なことによって決定される。そして、その偶発的なことを計画的に導くことでキャリアアップにつながると唱えています。先のことばかりに気を取られていると、今が見えなくなってしまいます。今をどう考え、どう生きるか、それが結果的に偶発的かつポジティブな未来を手繰り寄せる一番の良法であるというわけです」
だからこそ、自分がいま存在する関係性の中で、「どんな言葉を、どんな会話をしているかが大切になってくる」と話す。
「自分にとって予期せぬ明るい未来を引き寄せるために、他者に対して意図を持って話すこと。何をどう伝えるか、それを心がけるだけで未来が変わってくるんですね」
先の矢野さんのアドバイスを思い返してほしい。些細な会話のリアクション一つで、他者に与える印象が変わるのなら、きっとその先に広がる景色も変わってくるに違いない。「なりたい自分になるためには、今、自分が実行できる“なりうる最高の自分”を目指してほしい」。“Be all you can be”――そう彼女は口にする。
「“なりたい”と“なりうる”は違います。“なりたい”と願うことも大事。でも、先ばかり見ていると、今を見過ごし、訪れたかもしれない偶発的なチャンスを逃してしまうかもしれません。 なりうる最高の自分と向き合うことで、計画された偶発性につながる。言葉は、あなたを輝かせる、欠かすことのできない武器なんです」
アクティブオーガニック「Be」presents「BeStyle」は、TBSラジオで、毎週土曜午前5時30分~6時にオンエア。radikoでも聴取可。詳しくはHPを参照。
https://www.tbsradio.jp/be/
また、当日の模様は、以下のYoutube「Be Style」チャンネルからも視聴可能。
あなたの「なりたい」が見つかるかも――。
https://www.youtube.com/channel/UCtEhEgJPGJQ9IX4y5vbmESw/featured

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