画像: 【インタビュー】『全裸監督』で体当たり演技!“黒木香”役に挑んだ注目女優・森田望智を直撃

【インタビュー】『全裸監督』で体当たり演技!“黒木香”役に挑んだ注目女優・森田望智を直撃

伝説的アダルトビデオ監督と伝説的女優の運命の出会い! 1980年代、アダルトビデオに勝機を見いだし、仲間たちと業界に殴り込みをかけた村西とおるが、後に伝説的女優・黒木香となる恵美と運命的な出会いを果たし、ともに社会の常識に挑んでいく姿を、村西とおるの伝記をもとに描くNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督』。主人公・村西の運命を大きく変えることになる恵美役に大抜擢され、教養ある女子大生から性の開拓者へと変貌を遂げた女性を演じ切った新星・森田望智が本作に体当たりで挑んだ思いを語る。
「ネットで黒木香さんのことを検索してみたんですけど私、笑顔がちょっと似ているんじゃないかな、と思いました(笑)」と、屈託のない笑顔を見せる森田望智。本作の内容や体当たりシーンがあることなどを聞き、そのうえでオーディションを受けてみるかどうか尋ねられ「受けてみたいと思いました」と振り返る。
「長い役者人生の中ではいずれ体当たりの役と出会うこともあるでしょうし、それがこの作品だったらいいんじゃないか、と思ったんです。それで、すごく意気込んでオーディションを受けました。実は当日、マジックペンとアイラインで腋毛を描いて行ったんですけど、反応が良くなくて。武正晴監督もまったくそこには反応がなかったのですが、実はそれがけっこう好評だったみたいで、撮影に入ってから武監督に“今日は腋毛、無いんだね”と声をかけられました(笑)。オーディションではお芝居に全力で挑みましたけど、そんな意気込みも見ていただいていたのかな、と思います。受かったと聞いたときは夢かと思いました。これまで、やりたい役のオーディションに受かったと思ったら落ちる、という夢を何度も見てきたので(笑)」
撮影が始まるまでの準備期間、できることはすべてやった、と語る。
「資料を読んだり、武監督が他のシーンの撮影現場に呼んでくださって見学させていただいたりしましたが、それ以外にも準備のためにやりたいと思ったことを相談できる環境を作ってくださいました。ストリップを見たことがないと言うと参考のために“じゃあ行きましょう”と連れて行ってくださったり。体型は大丈夫ですか、とか、どんなことを相談してもすぐ“じゃ、こうしましょう”ってサポートしていただいたので、できることはすべてやったと思います。もちろん、それでも不安はありましたけど...」
そんな不安や戸惑いといったリアルな感情も、監督は大切にしてくれたと振り返る。
「鶯谷を歩いてみてくださいと言われて、昔からある風俗街のエリアを歩いてみたこともありました。そういうことに触れる機会がこれまでまったく無くてすごくドキドキしたんですが、武監督からは、恵美が初めてアダルトビデオの世界に触れたときの感覚も同じだから、そのリアルな気持ちもずっと覚えておいてください、と言われました。なので、ちょっと怖いと思ったり、別世界のように感じたり、未知の世界を知った高揚感だったり、自分が感じた気持ちをすべて持ったまま、現場に入りました」
それでもやはり“体当たりシーン”に挑むためには並々ならぬ勇気が必要だった。
「ずっと、あと3週間、2週間...って日々、数えていました(笑)。でも、武監督とそのシーンのリハーサルをしたときに、吹っ切れた瞬間があったんです。最初、私が恥ずかしくてなかなかうまく演技ができなかったとき、武監督がお手本で、自らアクション指導の男優さんとからんで動き方をしてみせてくれたんです。監督自ら“こうやるんだよ”って動いてくださっているのを見て、「私はなんでこんなに恥ずかしがっていたんだろう」と自然とそう思えました。実はストリップを見に行ったときも、最初は、こんなきれいな方がなぜストリップを、と思ったんですけど、彼女たちは当たり前の仕事として、私たちが自分の仕事に対するのと変わらない思いで臨まれているんですよね。それに気づいた瞬間、なんて自分の価値観は狭かったんだろう、と思いました。その2つの気づきで、そこから一気に開けて、AV撮影のシーンでの緊張もなくなっていきました」
かくして撮影シーンは、抑圧から解放されていく恵美がかつてないほど美しく輝く印象的な場面となった。
「とはいえ完成作を見たときにはやっぱり恥ずかしかったですけどね(笑)。以前に黒木さんが、自分の作品を見たときに“自分ではなく、なにか違う精神が乗り移った自分のような生命体で、とうてい自分とは思えない。だから役者は芝居に興奮するんだ”というようなことを本で書いていらしゃるという記事を呼んだんですが...私はやはり自分そのものにしか見えず、目を覆いながら見ていました(笑)」
それまで世間が抱いていた“AV女優”に対する印象を覆し、テレビのバラエティー番組にも出演するなど強烈な個性を放った黒木香。演じ終えて、森田が抱く黒木香像とは。
「実はごく普通の女性だったんだろうな、と思っています。メディアで知ることができる黒木さんは、自ら演出されたものだったんだろうな、と。資料や本を読んだり、バラエティーで見る姿も、隙が無いように思えるんですよね。素の部分では、母親から抑圧されて好きなことができなかったり、多くの葛藤を抱え悩み苦しんだうえで、選んだ道だったのではないか、と。すごく強烈で強い女性に見えますけど、私は、ただ自分をさらけ出して好きなものを好き、と言った女性だったと思っていて、それも意識して演じていました。おそらく恵美は、腋毛がきれいだね、と言ってもらえたように、自分がきれいだと思うものをきれいだと言ってくれる、認めてくれる人に初めてアダルトビデオの世界で出会ったんだと思うんです。同じものを共有している村西軍団の人たちとも出会い、自分が許される世界もあるんだなと思ったところから、自分を解放していいんだと、どんどん思うようになったんだと思います。それが見ている人からは恵美から黒木香への変化につながっているんだろうなと思います」
実力派俳優たちとの現場も大きな成長につながったと語る。
「皆さん、自分が表現したいものをきちんと持っていて、セリフによらずその時間を人物として本当に生きている感じがするんです。恵美の成長とともに、私自身も、常に自分は何をどう表現したいのかを意識するようになり、少しは成長した気がします。あと、アダルトビデオのシーンでも皆さんがオープンにアイデアを出し合っている姿はどんな内容、作品でも、物づくりとして真剣に向き合う姿は、すてきだなと思いました」
なかでも大きかったのはやはり村西とおる役の山田孝之の存在。
「共演者の方々にも大変、助けていただきました。山田さんは、特別なアドバイスをしてくれるというより、自然とそこにいて、演じやすい場を作ってくださる方で、共演シーンでは常に対等に接してくださって“今ので大丈夫ですか”とか“こっちのほうがやりやすいですか”と、声をかけてくださるんです。お話の中で、香が主導権を握って撮影をしますけど、現場には支えてくれる村西監督がいたように、山田さんが受け止めてくださるからこそ私も安心して表現できたと思っています」
ベテラン小雪と演じた母娘関係のひずみも真に迫り、黒木香誕生の背景をリアルに物語る。
「物語では緊張感のあるシーンばかりですけど、実際の小雪さんは誰に対しても優しくて、私にも“ミカン食べる?”とか“おでん食べる?”とか、いつも食べ物を勧めてくださって(笑)、お母さんのように接してくれるんです。でも撮影になると、その温かい空気感がそのままで、それが逆に怖かったり、単純な抑圧というより、このはかなさが、だから恵美は言い出せないんだな、と思わせるんですよね」
現役大学生の時に女優デビューを果たした黒木香さながら、大学在学中に本作への出演を決めた森田。この難役を乗り越えられた理由とは。
「今の私にはまだ何もない、と思ったんです。良くなるにしろ悪くなるにしろ、今の何もない状態よりかは絶対にいい、結果がどうであれオーディションに受かる前の自分よりも確実に成長していると思ったし、前に進んでいるはずだ、と。それと、自分を選んでくださった方々、なかでも武監督や内田英治監督は最初のオーディションから見てくださっていて、内田監督からは“20歳の君と40歳の君と仕事がしたいから選んだ”と、そして武監督からも“あなたがこの世に生まれていて良かったと思わせてほしい”というお言葉がありました。中途半端な気持ちで演じたら、この役を受けてもいいよと言ってくれた両親に対しても、何より黒木さんにも失礼だと、そういう思いで演じ切りました」
中途半端な気持ちでは決して乗り越えることなどできない役を演じきった森田。今後、もう怖い役は何もないのでは?
「そんなことないです。どんな役も怖さはあります(笑)!」
(本紙・秋吉布由子)
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』
総監督:武正晴 監督:河合勇人、内田英治 出演:山田孝之、満島真之介、森田望智他/2019年8月8日(木)よりNetflixにて全世界独占配信 ※全8話一挙配信

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