画像: 小林直己はアップデートし続けるーー。次世代のエンタメ、三代目 JSBと小林直己

小林直己はアップデートし続けるーー。次世代のエンタメ、三代目 JSBと小林直己

EXILEのパフォーマーにして、三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー。モデルとしてパリのランウェイを歩けば、ハリウッド映画でも個性を発揮する――。小林直己は、自身をアップデートし続けている。小林が見つめている先にあるものとは。「2020年以降の日本の活性化」をテーマに、世代や業界を越えて有識者らが集う、東京2020公認プログラム「BEYOND 2020 NEXT FORUM」の発起人の一木広治が聞く。
一木広治(以下、一木):現在、三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目)のツアー中。三代目としては久しぶりのツアーになりますね。
小林直己(以下、小林):今回のツアーは三代目にとって、約1年ぶりとなるツアーです。昨年三代目はメンバーそれぞれが個人での活動に力を入れ、新たな可能性を探っていました。 4月にツアーが始まりましたが、メンバーが集まって感じたのは、戻ってこられる“組織”があるということ。 自分にとってもそうですが、一人ひとりのメンバーにとっても、すごい強みだと再確認しました。 だからこそ、それぞれが挑戦できるんだって。
一木:ライブを拝見しましたが、三代目は見るたびに進化していますね。
小林:三代目は来年10周年を迎えるんですが、 10年という月日が流れるなかで、それぞれの人生とタイミングがあると思います。そんな中でも、 メンバーみんながグループを 、三代目を大切にしている。こんな関係をどのようにしたら これからも継続していけるんだろうと具体的に 考えます。先日 も、「次の三代目ってどういうものなんだろう」って、今市と。
一木:次の三代目?
小林:三代目というプロジェクトを通して何を伝えたいかを考える時期に来たと思っています。僕が海外での活動の際、「EXILE」を知らない人に説明するとき、ただの音楽グループ・パフォーマンスグループではない要素が多分に含まれているので、「アーティストとプロジェクトとアイデアの集まった場所である」と言っています。自分がアクターとしてアメリカに来ていることもEXILEのプロジェクトの一環であって、EXILEのメンバーも自分のことのように応援してくれると。相手の夢を叶えることで自分の夢をかなえていくというのはLDHで一番学んだことです。EXILEはそういうかたちになりつつあるので、では三代目はどうなるのか、と。今はまだその答えは分かりませんが、今のツアーが終わるころには見えてくるんじゃないかなと思っています。
一木:三代目のみんなとても楽しそうだよね。直己は、三代目のリーダーだけど、メンバーからイジられるキャラのようだけど(笑)。
小林:それは、僕以外のみんなのしゃべりが上手いからですよ(笑)。わちゃわちゃするのはあんま得意じゃないから、みんなに任せておくと、ああなって。でも助かります。それぞれの強みがあってこそのグループ です。僕が海外に挑戦していくのも、自分がどのような形でグループに貢献していくかを考えた結果なんです。
小林直己と映画となると、やっぱり『たたら侍』の撮影時の話を思い出す
一木:『アースクエイク・バード』でハリウッドデビューするんだよね。リドリー・スコットが総指揮の、Netflixの映画。
小林:はい。NetflixとScott Free Productionによる制作で、アリシア・ヴィキャンデル(「トゥームレイダー ファースト・ミッション」)とライリー・キーオ(「マッドマックス 怒りのデス・ロード」)との共演になり、今後配信予定です。
一木:そうなんだ。直己、そして映画となると、僕はやっぱり『たたら侍』の撮影時の話を思い出すんですよ。長い間じっと立たずんだままで、みんなのところへ全然戻って来ないっていう。
小林:それ、言われるまで気がつかなかったんですよ。オープンセットでの撮影で、フィルムを使用するあんなにぜいたくな現場はありませんから。役柄が その村に生まれた人間ですし、あの空間になじもうと思っていて......。
一木:ハリウッドへの挑戦がグループへの返し方という話だったけれど、個人として、いま力を入れているのは俳優業?
小林:そうですね。この2年ぐらいは。ダンサーとしてキャリアをスタートして、EXILEや三代目での活動を通じて、自分が次に向かうべき表現形態は芝居だなと感じたんです。
一木:そう感じたきっかけは、なんだったんですか?
小林:ダンサーとして表現を突き詰めるなかで、自分の理想の形を追いかけてきました。 技術は向上していくんですけど、身体的というか細胞的なピークっていうのはやっぱり動かせない。それでも「表現」を突き詰めていくならばダンスとつながる次のステージじゃないか、って。芝居をしている中、 体中の毛穴が開く瞬間があって。
一木:それで、ハリウッド。
小林:もともと表現したいと思ったきっかけは......人に忘れられるのが嫌だし、それが怖いからなんです。映画って何を見たとか誰が出ていたとかは覚えていなくても、すごく傷ついたり心を揺さぶられた経験は一生覚えている。自分もそうなれるなら誰かが覚えていてくれる。小林直己だってことは忘れても、残した何かを覚えていてくれる。そのために、できるだけたくさんの人の目に留まりたいし、 どうせなら世界一になりたい。それならハリウッドかなってことなんです。
一木:日本から飛びして、「サムライ直己」みたいな意識はある?
小林:最初はありました。でも今は、日本を背負ってとか、日本のアンバサダーという感覚は無いですね。どちらかというと......1人の人間として、どこにいても、まっすぐ自分らしく立っている像を目指しています。そのうえで、小林直己として求められるんだったら提供できるものは全力で提供したい。この仕事は“ご縁”ですから、無理をすればできるということでもないですし。
一木:そのうえで、挑戦してみたい役や作品はありますか?
小林:この間、ニューヨークの雑誌社やマネージメント、エージェントにあいさつをしてまわったんです。その時にストレートに聞いてみたんです、「実際のところ、アジア人ってどうなんだ」って。返ってきた答えは「多様性というキーワードは映画にとってミッション」であるということと、「アジア人男性で主役を張れる人が少ない」ということだったんです。そういうポテンシャルがあると思うからってことも言っていただきました。なので、重複になりますけど、小林直己として求められるなら挑戦したいと思いますね。
一木:エンターテインメント界の人、海外の人も含めて、いろいろな人話すとこれからは忍者、キーワードは忍者だっていうんですよ。ただトラディショナルな忍者じゃなくて、『007』とか『ミッションインポッシブル』のような作品で、現代的忍者の要素を持ったみたいな。
小林:興味ありますね。
一木:さて、モデルとしても活動されていますが、それはまた別の「表現」の話?
小林:そうですね。ファッションにはもともと興味がありましたが、以前参加したパリでのランウェイは、山本耀司 さんとコラボレーションをしたくて参加しました。ヨウジヤマモトの服がすごい好きで、耀司 さんの考え方が好きだったので。
人間をドキドキさせるのは不確定不確実な要素、だから僕は人間の熱みたいなほうに行く。
一木:実は今年、僕は「BEYOND 2020 NEXT FORUM」を立ち上げたんです。東京2020オリンピック・パラリンピックに関連して、新しい技術がいろいろ出てきているなかで、五輪のあと、「2020年以降の日本の活性化」をテーマに、世代や業界を越えて集まって考えようっていうもので......その中のひとつが「次世代エンターテインメント」。
小林:その「次世代エンターテインメント」の定義ってなんなんでしょう。
一木:言葉のままに、広くて(笑)、2020年のオリンピック・パラリンピック以降のエンタテインメント。先ほど「次の三代目」ということをいってたけど、「次世代のエンターテインメント」となったら何を思う?
小林: VRやアバターなど、デジタル技術を使った仮想世界におけるエンタテインメントでしょうか。 これから新しいものもどんどん出てくると思います。
一木:きっとそうだろうね。
小林:世の中はどんどんその方向にいくと思うので、そこで演者としての自分 は人間の熱みたいな方に何か可能性を感じます。 自分の興味があるのがそちらですし、 人間をドキドキさせるのは不確定不確実な要素だと思うんです。演者としてもその方が、 自分の価値もあがっていくと思いますね。
一木:新しいテクノロジーを駆使したり、なんでもAIになっていくなかでこそ、アナログな部分が大事になって来ますよね。そういった技術と情熱みたいな部分の両方を知っているのが大切なんだろうなと思います。
一木:さて、改めてだけれど、これから小林直己が目指すところは?
小林:自分が演者として人に影響を与える立場にあることを、ようやく受け入れられるようになってきました。34になって、この業界に12年ぐらい...ようやくです。だったら、この立場で、自分はどうしていくべきか、人に良い影響を与えたいし、人に忘れられたくないという欲求も解消していかなければいけない。EXILE、三代目をいつまでやれるのか、そして表現方法としての役者。今はそうした活動を一歩ずつやっているところです。
俳優とは別に、パネルセッション、トークショーみたいなものを行っています。「夢の叶え方」であるとか「アーティストになるというのはどういうことか」などをテーマにし、若い世代へ社会貢献としてメッセージを伝えています。また、プレイヤーとして活動しながら、マネージメントしたりプロデュースを行うことで、新たな可能性が見えてきました。年間で100万人近くを動員するツアーを何年も続け、モデルや俳優もやる。そういった経験をこれからもシェアしていくことで新たなワクワクを生み出していきたいと思っています。
一木:本を出すといいよ。書くことによって、僕も自分の考えが整理されてきたしね。
三代目 J SOUL BROTHERS ニューシングル『SCARET feat. Afrojack』 発売中
三代目 J SOUL BROTHERSの2019年第2弾シングル。三代目は今年「RAISE THE FL AG」をテーマに掲げ、青・赤・白 の異なった世界観を音楽で表現し、ツアーとの連動を行う。 本作は赤をテーマにした楽曲で、豪快さ、切なさ、儚さも感じさせる美しいサウンドが特徴の夏のアッパーバラード。David Guetta、Ariana GrandeらのGiorgio TuinfortとAfrojackが共同プロデュースしている。詳細は公式サイトで。https://jsoulb.jp/

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