画像: パラアーチェリー、ゲリラ豪雨に暑さ対策。自国開催を味方にできるか

パラアーチェリー、ゲリラ豪雨に暑さ対策。自国開催を味方にできるか

国内最高峰のパラアーチェリーの大会「第5回JPAF杯パラアーチェリートーナメント大会」が8日、埼玉県障害者交流センターで行われ、リオパラリンピック7位の上山友裕が大会3連覇を飾った。大会後、選手から語られたのは、急激な天候変化への対策だった。
パラリンピック競技のアーチェリーでは、一般的な弓であるリカーブボウと、先端に滑車がついて小さい力でも引くことのできるコンパウンドボウの2種類の弓が使用される。今大会では、男女別のリカーブオープンとコンパウンドオープン、そして男女混合のW1の計5種目に分かれ、国内トップクラスのパラアーチャーが集結し、日本一決定戦にしのぎを削った。
台風15号の影響も
この日のさいたま市の最高気温は、32°C。台風15号の接近に伴って不安定な天候も続いた。競技開始から2時間経った正午すぎには、突然のゲリラ豪雨で雨風が吹き付けたほか、雨雲が過ぎ去ったあとは直射日光が照りつけるグラウンド。コンディション管理が難しい選手もいた。
一般的に、頸髄損傷など障害の重いクラスの選手たちは、自身で体温調整をすることが難しい。W1男子優勝の仲喜嗣は「身体に熱がこもっちゃって、サウナ状態で試合をしているような状態でした」と大会後、明かした。
また、W1女子優勝の岡崎愛子は、「一度暑くなると、身体の熱が抜けない。今日みたいな雨の後の湿気を含んだ暑さは特にそう。身体をどう冷やすか、こもらせないのが大事だと思いました」と対策の必要性を語った。
風対策も重要だ。アーチェリーは風が吹くと、弓を支える腕が揺れてしまうため、的を狙いにくくなる。パラリンピック本番会場の夢の島公園も、ベイエリアに位置するため、風が強いことが予想されている。リカーブ女子優勝の重定知佳は、「体重を増やすのもそうですし、体幹を鍛えるのもそう。夢の島も風が強いと思うので、対策していきたい」と今後の課題を語った。
東京パラへ自信
そうしたなか、力を発揮したのは、リカーブ男子優勝で3連覇を達成した上山友裕。「連覇が難しいスポーツのなかで、3連覇できたことはうれしい」と喜びを語った。今年6月の世界選手権でパラリンピック内定を勝ち取り、そこから道具やフォームをいちから見直してきたという。風対策には強度の高い弓を採用し、「風の影響は受けにくいなと思います。むしろ、風が吹いてくれた方が僕にとっては有利ですね」と手応えも感じさせた。
パラリンピック初出場のリオ大会では、7位だった上山。そのときの経験が、現在の原動力だ。「リオのとき、会場の人がブラジルの選手を応援する力を感じた。それからずっと“満員のなかで金メダル”と言い続けてきた。いま夢が目標に変わりつつある。リオで出られなかったミックス戦とともに、Wメダルをとりたいですね」と来年へ思いを馳せた。
暑さや急な天候変化への対策など、新たな課題を発見できた今大会。自国開催を味方に、選手たちはそれぞれの表彰台を目指す。
(取材・文 丸山裕理)

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