画像: おっさんが観るなら覚悟しろ!「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

おっさんが観るなら覚悟しろ!「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

こんにちは、黒田勇樹です。
初めての時代劇出演だった、舞台「真田十勇伝〜令和元年〜」が無事終了いたしました。
楽日に至っては台風上陸の中、多くの皆さんに来ていただいて感謝の気持ちしかありません。皆さんは無事に帰られましたでしょうか?
この夏は「リトルスーサイド」に始まる70日間の演劇マラソンだったのですが無事に完走することができました。ありがとうございます。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。
今週は鑑賞記やります。
では始めましょう。
あ、相談も募集してますからね。
人気ドラマ「おっさんずラブ」の映画化作品「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」を観てきました。
僕は以前から、例えば原作物と言われる小説や漫画、アニメの映画化、今回の様なドラマの映画化作品を見る際に「さて、フラっと劇場に来た人はどこまで楽しめるかな?」と思って観る癖があるのですが、これは自分も作り手側なので、極論“宇宙人に攫われて2時間この劇場に閉じ込められた人でも、頭からラストまで観れば「まあ、悪い時間じゃなかった。これからどうしよう?」と思えるような時間を提供するべき”と思っているからです。
原作物でなくても「あの監督は」「あの俳優は」など、「知っている人なら楽しめる要素」というのはあらゆる映画にあるのですが、「1本いくら」とお金を取って上映しているので、こういう楽しみ方はあくまでも「おまけ」の範疇に止まるべき。それが作品の根幹や楽しみ方のメインに影響してはいけないと思わないでしょうか?
そういう視点で言うと今回のおっさんずラブ、ドラマを観ずに劇場へ行った37才の僕としてはそもそも「メインのカップルに“あきらかにおっさんである”吉田鋼太郎さんがいない」ということに大きな衝撃と、喪失感を覚え、35才の田中圭くんと28才の林遣都くんの恋愛模様を、全世界に「おっさんず」として公開されていることに「37才のお前はもう“超おっさん”だ」という事実を突きつけられたダメージが非常に大きかったです。ドラマファンにはスムーズに受け入れられても、僕の様な初心者が観たかった“おっさん同士の恋愛”というのはサブストーリー程度の扱い、基本的には田中×林カップルの純愛ストーリー+王道のビジネスドラマという感じで、おっさん同士が嫉妬に狂ったり、ディープキスしたり、1夜を共にしたりという、おっさん同士のLOVE要素は少なめ。後半のギミックも「ドラマでこういうシーンがあったんだろうな?」と想像すればなんとか納得できるようなもので、初見は置いていかれる作りでした。
最も僕の観たかった「おっさんずラブ」だった、サウナでメインキャストたちが顔を合わせ痴話喧嘩するシーンまで上映開始から約45分。2時間弱の映画なので、ここをあと15分早く、全体の4分の1以内、開始30分までに持ってこれればもうちょっと印象が違ったかな?でも、ファンはここまでの45分が無いと“完結後の新しい物語”に入ってこれなかっただろうなとドラマの映画化をする際に、誰をターゲットに作るべきか、非常に悩ましく参考になる作品でした。
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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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