画像: 映画『ひとよ』主演の佐藤健「家族のことに思いをはせてほしい」

映画『ひとよ』主演の佐藤健「家族のことに思いをはせてほしい」

ジャパンプレミアに佐藤ら主要キャストと白石監督が登壇
俳優の佐藤健が主演する映画『ひとよ』のジャパンプレミアが9月25日、東京都内で開催され、佐藤、鈴木亮平、松岡茉優、佐々木蔵之介、音尾琢真、そして白石和彌監督が登壇した。
同作は劇作家・演出家の桑原裕子氏が率いる劇団、KAKUTAが2011年と2015年に上演した同名の舞台作品を原作とした15年前の一夜に起きた事件によって、運命が狂わされた母親と3人の兄妹の物語。
佐藤が演じるのは15年前の事件に縛られ、家族と距離を置き、東京でフリーライターとして働く次男・稲村雄二。原作では母が物語の中心に据えられていたが、本作ではこの次男の雄二を中心に物語が展開する。
佐藤は「今回の現場は自分で何かをしようという気負いのようなものは一切なく、過去のどの現場よりも力の抜けた状態で臨めたのではないかと思う。完成した作品はとても素晴らしかった。この作品に出演できたことを非常に光栄に思う」と挨拶。
そして「ひとよの話が来る前から、もし白石作品に出演することになったら“こういう役作りをしていこう”と考えるくらい勝手に想定していた。それくらい念願かなっての出演なのでうれしい。今より線を太くして、体内を汚して挑もうと思っていた」などと今回は念願の出演だったことを明かした。
妹・松岡「今まで見たことのないくらい汚い佐藤健さん。今まで見たことのないくらい頼りない鈴木亮平さん。西郷どんはどこに行った?」
家庭を持つが夫婦関係に悩み、人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ長男・大樹を演じた鈴木は「僕は活発な役が多かったので、こういう内向的な役をやらせてみたいと思ってくださった監督に感謝している」などと話した。
この2人の話を聞いた松岡は「今まで見たことのないくらい汚い佐藤健さん。そして今まで見たことのないくらい頼りない鈴木亮平さん。西郷どんはどこに行ったんだ?って感じ」とちゃちゃを入れる。
松岡が演じるのは事件によって美容師になる夢をあきらめ、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子。役柄のようなやり取りが舞台上で展開された。
この松岡の過激なちゃちゃに白石監督は「試写で見た人たちが“松岡茉優はすさまじいな”という声が非常に多い」とフォロー。
母役・田中裕子の存在感に3兄妹も脱帽
この日は登壇しなかったのだが、物語の重要なキーパーソンである母・こはるを演じたのが田中裕子。
この田中について佐藤は「芝居の中で目が合った時に理屈じゃなく鳥肌が立った。素晴らしい女優さんといわれる理由が言葉ではなく体で感じられた」
鈴木は「特殊な親子の役なので、僕らと打ち解けるのではなくて、“異物”として僕らの前にいてくれた。ずっとそれで通されて僕らも助かった。ぎこちなさを感じられる距離感を保ってくれていた。俳優は演技をしている瞬間だけでなく、一緒にいる状態から演技をしやすい環境を作っていくんだなと感じた」
松岡は「一緒に布団に入るシーンがあるが、すごくぎゅっと抱きしめてくださって、その時に息を吸ってみたら、自分のお母さんのにおいとは違うが、“これってお母さんのにおいだ”って思った。でもこれは役として思っているわけではない気もする。田中さんとのシーンでは特に、お芝居とお芝居ではないところの境界線がよくわからなくなった。これは私が思っているのか?園子が思っているのか?ってあやふやなシーンが多かったように思う」
などとそれぞれ語った。
白石監督「血のつながった家族のことを描かないと一作家としてステップアップできないという思いもあった」
白石監督は作品について「一刻も早く皆さんに見ていただきたいと思う力作になったと感じている」と話し、「『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』などでずっと疑似家族を描いてきたが、どこかで血のつながった家族のことを描かないと一作家としてステップアップできないという思いもあった。そのタイミングでこのお話をいただいた。それでみんなで話し合ったら、それぞれの家族にどっかしら傷があったりして、それをこのタイミングで正々堂々と向き合ってやろうという気持ちになって、描くことにした」などとこの作品を作るに至った思いを明かした。
そして最後に「いろいろな思いを込めて作った映画。家族の形はいろいろあると思うが、僕自身、映画を作って“今、僕の家族はどうなっているのかな?”とか“電話をしてみようかな”とかいろいろ思った。受け止め方はいろいろあると思うが、見終わって皆さん自身が家族のことに思いをはせてくれればいいなと思う」
最後にマイクを握った佐藤も「僕もこの作品に入っていて、“しばらく家族と連絡を取っていないな”と思った。皆さんも“元気かな”とかなんでもいいので、自分の唯一無二の存在である家族のことに思いをはせる時間にしてくれればうれしい」などと、ともに「家族のことに思いをはせる」という言葉を使って作品をPRした。
同作は11月8日から全国ロードショーされる。

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