画像: ヴェンゲル氏が「街とサッカースタジアムの幸せな関係」をテーマに基調講演

ヴェンゲル氏が「街とサッカースタジアムの幸せな関係」をテーマに基調講演

「サッカーは生活の一部であるべき」
代々木公園エリアに3万人収容規模のスタジアムパークをつくる「SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA」構想を持つ「渋谷未来デザイン」が11月24日、都内で、かつて名古屋グランパスエイトで監督を務めたアーセン・ヴェンゲル氏を招いて基調講演会を開催した。
ヴェンゲル氏は2017-18シーズンまでの22年間、英プレミアリーグのアーセナルの監督を務め、その間、エミレーツスタジアムの建設の陣頭指揮を執ったことから、同氏にその哲学やスタジアムの在り方といったものを語ってもらおうというもの。
この日の講演は「街とサッカースタジアムの幸せな関係」をテーマに二部構成で開催。第一部にはFC東京の大金直樹代表取締役社長と東京Vの羽生英之代表取締役社長がゲストとして参加した。
ヴェンゲル氏は「サッカーは生活の一部であるべきだと思う。郊外にスタジアムがあると移動時間がもったいない。欧州では郊外にもスタジアムはあるが、基本的には街中。仕事が終わって、友達とご飯を食べた後にサッカー場に行けるのが理想」などとスタジアムを都心に作ることの意義を語った。
その一方でロンドンといった大都市では土地の価格の高騰もあり、郊外に建設せねばいけない事情が発生することも付け加えた。
トッテナムの「ビール戦略」には「ビールよりプレイヤー」
モデレーターを務めたフローラン・ダバディー氏がアーセナルのライバルチームのトッテナム・ホットスパーの本拠地「トッテナム・ホットスパー・スタジアム」を例に挙げ「1時間前にファンを来させるために、ロンドンで一番うまいビールをサーブしていると自慢している。それは戦略としてありか?」と聞くとヴェンゲル氏は「ベストプレイヤーがいるということが一番の条件。目的はもちろんビールよりプレイヤー」とあくまで本質はサッカーであるべきことを強調。
またかつてイングランドで80年代に問題となったフーリガンを念頭に「スポーツ、とりわけサッカーは社会的な責任を担っていると思う。サッカーファンがスタジアム内で取る行動もサッカーの社会的責任。だからそういうファンをスタジアム内で教育していくのも、サッカーの担う責任だと思う」などと話した。現在のイングランドのサッカーは「ここ20年くらいで変わってきたかもしれない。昔、フーリガンと呼ばれていた人たちはスタジアムから追い出された。イギリスではみんながスタジアムでサッカーの試合を見たいわけだから、そういった逸脱した行動をだんだん取らなくなってきたのではないか」などと現在のイギリスの状況を説明した。現在、イギリスのスタジアムは家族でも安全に観戦できる場所になっている。
最後に「SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA」構想について、羽生氏は「やっと日本にもサステナビリティ―という言葉が世の中に出てきた。ずっと持続していくことの素晴らしさは日本人も知っている。もし渋谷にスタジアムができるのなら、長年にわたって人々の思いがそのスタジアムを変化させていくような建築物だったら素晴らしい」、大金氏は「365日毎日使える、必要とされる、行くと何かあるといったレガシーを感じられるスタジアムであることが必要なのではないかと思うし、まさに生きたスタジアムを作っていくことが大事だと思う」、ヴェンゲル氏は「スタジアムは多分、生活の一部、人生の一部といっても過言ではない。そのスタジアムに初めて足を運んだ日のことは忘れられない。どこに座ったかも誰と行ったかも、どんな試合を見たかも全部覚えている。そういうのがスタジアム。戻っていける場所、ホームみたいなものがスタジアムだと思う。ぜひそういったスタジアムができたら」などとそれぞれ期待をかけた。

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