画像: ウルトラマン『侵略者を撃て』トーク&上映会にバルタン星人乱入

ウルトラマン『侵略者を撃て』トーク&上映会にバルタン星人乱入

飯島監督とスーツアクター古谷敏がスペシャルトーク
円谷プロダクションがウルトラマンシリーズの魅力を幅広い世代に伝えるべく発足したプロジェクト「ULTRAMAN ARCHIVES(ウルトラマンアーカイブス)」の「『ULTRAMAN ARCHIVES』Premium Theater スペシャルトーク&上映会」の第5弾が11月16日、東京・上野のTOHOシネマズ上野で開催された。
前回までは『ウルトラQ』の作品を取り上げていたのだが、今回からは『ウルトラマン』。ウルトラマンシリーズの中でも屈指の人気を誇るバルタン星人が登場する『侵略者を撃て』の上演と同作の脚本・監督を手掛けた飯島敏宏氏と同作でスーツアクターとしてウルトラマン役を務めた俳優の古谷敏によるスペシャルトークが行われた。
『侵略者を撃て』は放送上は第2話なのだが、製作的には第1作でウルトラマンの原点ともいえる作品。
「辞めようと思った」古谷を思いとどまらせたのは...
この日、当初は俳優の佐野史郎が出演の予定だったのだが、今月初旬のテレビ番組収録中の事故によるケガの治療のため出演が不可能となり、代打で古谷が登場した。
古谷は上映前のトークで『ウルトラQ』でケムール人を演じたことをきっかけにウルトラマンを演じることになったいきさつを話す中で「これはラッキーな運命だった。素晴らしい作品となって、53年経った今でもスペシウム光線の伝道師として“Bin Furuya”として各国に呼ばれている。最近、ウルトラマンは主役なんだ、すごいんだとつくづく思う」と話しながらも「最初に主役と言われたときはうれしかったが、行ってみたらケムール人と一緒で仮面をかぶる役だったので、お断りした。でも2週間考えて、最終的にOKした」とウルトラマンを演じるうえで迷いがあったことを明かした。
しかし肉体的な苦痛と「隣のセットで他の俳優さんの芝居を見ていて、“僕もああいうふうに顔にライトを当ててもらって演じたい”という精神的苦痛があった」ことから一度は辞めることを決意。円谷プロに辞めることを告げるためにバスに乗ったところ「途中で乗り込んできた子供たちが“ウルトラマンはすごい、怪獣もすごい。バルタン星人が好き”といった話をし始めた。その話を聞いて、子供たちはウルトラマンをヒーローとして扱ってくれているということが分かって、全国の子供たちのためにもう一度一からやり直そうと決めた。39本できたのもその子供たちのおかげ」と振り返った。
またトークではウルトラマンの戦う前の構えは、古谷が尊敬する俳優であるジェームス・ディーンの映画『理由なき反抗』の格闘シーンにルーツがあったことが語られた。
飯島監督「ハードが発達しすぎてやりにくいところもあるのでは?」
上演後には飯島監督が登場。監督は脚本も担当していたのだが「最初は台詞を言うつもりで脚本を書いていたのに、途中から口が動かないと言われた」などと初期の苦労を明かす。
最後は2人そろってのトークとなったのだが、ここではスペシウム光線のポーズの誕生秘話も語られた。
古谷曰く「監督に“これからこのポーズをずっと使いますか?”と聞いたら“ウルトラマンは武器がないのでずっとやります”と言われた。では形を固めなければ思って、家に帰って三面鏡の前で毎日300回も400回も練習した。あらゆる方向、スピード、形を自分の中でイメージして今の形ができた」とのこと。また「最初が飯島監督でよかった。他の人だったら僕はできなかったかもしれない」などと当時の撮影現場における飯島監督への信頼感の大きさも口にした。
当時の撮影現場は予算の都合や製作日程のタイトさなどからスーツアクターにもスタッフにもハードな現場だったよう。カメラの動きを工夫して、コマ送りに見せたりといった工夫も駆使しての撮影だった。飯島監督は「CGとか何もないところで撮らなければいけないのは大変だった」と振り返りつつも「逆にハードが発達しすぎてくると、いろいろやりにくくなっているところもあるのではと思う。光線合戦をやるとだんだん大げさになってきちゃって、大変ですよ(笑)。(当時は)うまい技術や名人芸のような面白さがあって、スタッフも楽しんでいた。最近やっていないから、今のハードのことは言えないけど、便利になりすぎるとなかなか夢を広げるのは難しいんじゃないかと思う」などと話した。
ヒーローに求められるのは「優しさ」
また時代とともに求められるヒーロー像が変わっていることについては飯島監督は「分からない。でもヒーローには優しさだけは欲しい。それが子供たちに残る一つの心だと思う」、古谷も「夢を与えるのがヒーロー。大人にも子供にも。監督が言ったように優しさが必要。弱々しさが必要。それが子供たちに夢を与える。子供たちに夢を持ってもらえる。それが本当のヒーローだと思う」などと、そろって「優しさ」をヒーローの絶対条件に挙げた。
最後のフォトセッションではバルタン星人が乱入。古谷は懐かしい戦友に「スペシウム光線をやるとかわいそうなので今日はやりません」と笑顔を見せた。
次回の「スペシャルトーク&上映会」は2020年3月に『故郷は宇宙』での開催が予定されている。

www.tokyoheadline.com

This article is a sponsored article by
''.