2019年春から配信されたAbemaTVの人気ドキュメンタリー番組「格闘代理戦争4thシーズン」で武尊率いる「Team武尊」の大将として団体戦を優勝に導き、その後9月に開催されたK-1 KHAOS NIGHT.9でK-1選抜の秀樹に判定勝利をおさめプロデビューを白星で飾った岡嶋形徒。プロ2戦目は来たる11月24日(日)開催の「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~」(会場:横浜アリーナ)。山浦力也と対戦する。ほんの少し眉を寄せて人見知りオーラを堂々と放ちながら、一転して顔いっぱいで微笑む屈託のない表情が魅力的な20歳のファイターが、高校卒業を機に格闘技を始めた経緯、そこから駆け足でステップアップしてきた2年半を振り返る。「高校2年の時に、たまたまテレビで武尊さんの試合を観たのですが、“カッコいい人が、カッコいいことをやっていた”んです。その時“これだ!”と思いました。自分にはこれしかない、と。ただ憧れを抱いたというよりは始めるキッカケを与えてもらった感じですね。それで、その試合を観てからは、もうすぐにでも格闘技を始めたい!と思っていたのですが、サッカー選手になりたくて小1からサッカーを始め、中高でもずっとやっていたので、両親からは高校3年間やり遂げてサッカー部を引退してからにするよう言われました。そして高校卒業後は職人をやっている父親の仕事を継ぐ予定だったので、進路を変更して格闘技をやるというなら、期間を3年間と決めて自分のお金でやるなら挑戦していい、という条件付きで始めることになりました」―― K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST(以下、KREST)に入会したのも武尊選手がきっかけだったのですか?「活躍している選手がたくさん所属していますし練習がキツイということが雑誌で紹介されていたからです。初心者の自分が強くなるにはその方がいいと思いました。ただ入会当初は自分が“ついに来た!ここから始まる!”と思っている一方で周りからは笑われたりもしましたし“格闘技をやったこともないのに相模大野まで引っ越してくるなんて”とバカにされることもありました。練習も本当に最初の頃は壁があるというか、未経験ですから結構やられてしまったりするんです。それでやめてしまう人というのは周りにもたくさんいました。その後プロ練に進んで(橋本)実生たちと出会って、良いパートナーができたと同時に、“強い人はバカにしない”ということが分かりました。それから“強い人は優しい”ということも。武尊さんも本当に優しいので、見習わなくてはいけないと思っています。まあ今ではバカにしてきた人にも感謝をしていますけど。“クソ!”と思って頑張れたというのがあるので」――プロコースの練習に上がれたことで成長も促進されたのですね?「例えば実生のように小さい頃から格闘技をやっていたり経験が豊富だと技術力の高さがすごいですが、何よりまずアマチュアとプロで全然違うと思うのは気持ちですね。アマチュアの人とスパーリングをすると結構簡単に倒れてしまったりするんですが、プロの人にはそれがない。気持ちが根本的に違うと思いました。そういう中でも僕は気持ちでは絶対に負けないです。アマチュアの大会でも最初は結構負けていましたけど“最初に負けないでいつ負けるんだ”といつも言い聞かせていました。そういう自分自身のやる気もそうですが、次第に、周りの人が応援してくれているということが励みにもなってきました。“運を持っている”ともよく言われます。格闘技を始めて1年くらい経った頃にプロコースの練習に上がるトライアウトに出ないかと言ってもらえて、そこで勝ってプロ選手とのスパーリングを経てOKが出た。そこからさらに1年くらいでアマチュアのトーナメント(第25回 K-1アマチュア チャレンジAクラス -60kg)で優勝することができて、その数日後には『格闘代理戦争』に出てみないかという話になったので、確かにタイミングが良かったと思います。ただ誰よりも練習をしてきましたから実力でチャンスを掴んできたという自負は持っています」結局、俺が一番強い。――その後9月にプロデビューを果たした試合後、“緊張してしまった”とおっしゃっていましたね。「慣れていないというのもありましたが、それがプロデビューの試合だからというより、そもそも自分は緊張する人間なんです。アマチュアの試合の時からいつも緊張していましたから。9月の試合も前日まではそんなことはなかったのですが、当日リングに向かって進んでいくうちに緊張してしまって“やばい”と。試合も全然動けなかった。ただ、前回の試合ではFighting Kairosの会長が「君は緊張してるけど、すごいいいことだから。まわりに何かを言われても(気にすることない)。」と声をかけてくれたりして。だから緊張しないように無理するのではなく、練習ではもっと動けているのだから練習通りにできるようにと心がけるようにしています。自分の戦い方で行けとジムの渡辺会長からも言われているので」――公式の場でいつも“結局、俺が一番強い”と発言されていますね。「はい。アマチュアの時からそう言い続けています。自分が一番強いんだと思っていて、それでトップに立つことができれば、それは正しいことだったと証明できる。2022年までにK-1 KRUSH FIGHTのチャンピオンになり、2024年までにK-1のチャンピオンになるという目標を定めています。そしてできれば勝ち逃げをしてしまいたいとも(笑)。とはいえ、あまり先のことまで考えるということはしていなくて、その時・その時にちゃんと結果を出していけば自然に先へと繋がっていくと思っています」――KRESTの仲間とはプライベートでも一緒に遊んでいるのですか?「練習の後にゴハンに行ったり、みんなで温泉に行ったりします。お風呂が好きなんですよね。ただ水抜きのために行くと仕事スイッチみたいなものが入ってしまって、他のみんなはちょっとずつ温泉に行くのも嫌になってしまっているみたいです。僕や実生は減量もそんなにハードじゃないし今でも温泉に行くのは好きなんですけど。風呂以外だと、家で一人でいる時はYoutubeを観たり。服も好きなんですけど、優柔不断なので試着室に何十分も篭ってしまって不審な行動をしているのではないかと店員に疑われてしまうくらいなので(笑)買い物はちょっと苦手です」――ファイターになってからはもちろんですが学生時代からサッカー部でモテていたのでは?「全然。高校は体育コースだったので女子も4人くらいしかクラスにいない環境でしたし。それに当時は男同士で遊んでいる方が楽しくて興味もなかった。というより女子は嫌でしたから。“高い声で大声出してうるさいな”とか思っていました。今ではそんな当時の自分に説教したいです(笑)」――体育コースということは基本的に運動神経がいいのですね。「そんなこともないのですが長距離走は学年トップで、体力はありました。」――では格闘技でもスタミナに自信がある?「スタミナよりは気持ちの強さのほうがあると思います! あとは、運ですかね(笑)」――性格は昔からシャイだったのですか?「はい。子どもの頃から人見知りです。ファンの方に声をかけられたりするのはありがたいですしうれしいのですが、人見知りしたり緊張するせいでそういうことを嫌がっているように見えてしまうのではないかというのが心配です。だいぶ慣れてきたんですけど......」――“人見知りの目立ちたがり屋”タイプなのでしょうか。「そうですね。だから人見知りしますけど、もっといろんな機会が欲しいとも思っています。ファンサービスもそうです。」――試合中の大きな声援なども照れてしまったりするのですか?「応援してもらうのはうれしいですが、親戚だと恥ずかしくて“やめてくれ”と思ってしまったりはします(笑)」――ご両親もずっと応援に?「アマチュアの時から来てくれています。父親は負けると“ダッセーな!”とバカにしてきたりするんです。厳しかったですし怒るときはすごく怒る人なんですけど、ふざけるときはすごくふざけるという一面もあって、ちょっと変わっているというか。でもなんだかんだ言って格闘技の世界に飛び込むことも認めてくれたので、感謝しています」――最後に、今後はどんなファイターになっていきたいですか?「見た目の話だと“リーチ”キャラが嫌なんです(笑)。身長があって減量するとガリガリになってしまって体つきがダサいんですよ。現役時代の魔裟斗さんのような姿がカッコいいなと思いますね。ポジションで言うと、“スーパースター”は、もういますよね、武尊さんのような。そういうスター的存在には実生がなるんで、自分は、自分。“今いない人”になりたいです。“今いない人ってどんな奴だろう?”って思いますよね?それは、“僕”なんです」格闘家イケメンファイル Vol.105格闘代理戦争4thシーズン卒業生 岡嶋形徒 (おかじま・けいと)1999年2月5日生まれの20歳。埼玉県出身。K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属。アマでは第25回K-1アマチュア チャレンジAクラス -60kg優勝の実績を持つ。AbemaTVの「格闘代理戦争 4thシーズン」でTEAM武尊のメンバーとなり優勝。9月に行われた「K-1 KHAOS NIGHT.9」の「K-1選抜vs格闘代理戦争・7対7全面対抗戦」でプロデビューし、勝利を収めた。次戦は「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~」(11月24日、横浜アリーナ)での山浦力也戦。twitter:@keito020571
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