画像: 柔道 阿部一二三と丸山城志郎『宿敵』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

柔道 阿部一二三と丸山城志郎『宿敵』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
熾烈な東京五輪代表争いを繰り広げる二人の柔道家。
阿部一二三と丸山城志郎。
今年8月26日の世界柔道東京大会。
男子66kg級の準決勝で阿部との直接対決を制した丸山が世界チャンピオンに輝き、東京五輪代表に王手をかけた。
丸山に3連敗を喫した阿部は3位となり、崖っぷちに立たされた。
試合後に行われた表彰式のフォトセッション。
大勢のフォトグラファーが一斉にシャッターを切る。
少し控えめ気味に爽やかな笑顔で応える丸山。
負傷した右目が大きく腫れ、悔しさを滲ませながらも精一杯の笑顔で応える阿部。
それから3か月後の11月22日。
グランドスラム大阪大会の決勝で二人は再び激突した。
背水の陣で戦いに臨んだ阿部が丸山を下し優勝。丸山の五輪代表決定を阻止した。
再び表彰式でのフォトセッション。
晴れやかな笑顔で応える阿部。
悔しさで涙で目を潤ませながらも無表情で応える丸山。
そしてフォトセッション終了後、一瞬だけ視線を交わした二人。
しびれるような宿敵対決。
その結末は誰にも分らない。
【カメラマンプロフィル】
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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