画像: 小林直己、海外進出を実現させた行動力「LAの街でプロデューサーがいたら自分から声をかけるんです」

小林直己、海外進出を実現させた行動力「LAの街でプロデューサーがいたら自分から声をかけるんです」

スザンナ・ジョーンズの傑作小説を、リドリー・スコット製作総指揮のもと、ハリウッドの気鋭監督ウォッシュ・ウェストモアランドが、アカデミー賞女優のアリシア・ヴィキャンデルを主演に迎えて映画化! 本作において、英語による芝居を見事にこなし、物語のカギを握るミステリアスな日本人カメラマン禎司役で存在感を放つ小林直己。海外作品への挑戦を支える情熱と信念に迫る!
俳優への道は、これまで主な活躍の舞台としていたダンスという場の延長線上にあったと語る。
「ずっとダンスをやってきて、10年前から芝居も始めましたが、僕にとって芝居はダンスの延長線上にあったものなんです。もともと僕は子供のことから自分のことや自分の中の思いを人に伝えたい気持ちが強かったんですけど、それを言葉にするのはなかなか難しい。だからこそ、通じ合ったときの感覚は例えようもなくて。それでこの仕事を始めたんですけど、俳優としても活動するようになってから、芝居をすればするほど、ダンスとのリンクを感じるようになり、もっと役者として自分を磨いていきたいと思ったんです」
自分の中に秘めた思い、伝わりづらいけど伝えたいもの。さまざまな思いを表現として昇華してきた。
「言わないから踊ってきたし、芝居にしてきたんだと思います。今回、禎司を演じて昇華された部分もあると思うし、逆にそれが火種としてあるから、こうやって表現を続けていくんだろうとも思う。だれだって人に言えない思いを抱えているものだし、そう考えないとやっていられないでしょう(笑)。みんな過去に何か抱えていて、それを飲み込んだり次のエネルギーにかえて頑張っていこうと思う。とくに僕は、舞台に立って表現することを仕事として選んだのだから、どんな感情とも向き合うことを厭ってはいけないと思うんです」
ダンスの先に続く道、俳優としてさらに広い世界に売って出るべく着実に準備を積み重ねてきた小林直己。そのために以前から本格的な演技のトレーニングに加え、英語の勉強も行ってきた。
「今回のクルーは、ほぼアメリカから来たスタッフで基本的なコミュニケーションは全部、英語でした。僕も3~4年前から英語の勉強はしてきましたけど、もちろん母国語ではないので今回のために、撮影前には改めて発音などのレッスンも受け直しましたし、チームを組んで英語での芝居のレッスンを受けました。日本では俳優が事務所に所属しますが、アメリカでは基本的に、俳優が個人事業主として自分で直接マネジメントや税理士や弁護士などと契約するんです。今回、僕もそういう動きをしてみて、日本での活動環境のありがたさを改めて感じたし、組織の意義をより深く理解した気がします。どちらが良いということではなく、それぞれの良さがありますし、どちらも結局は自分しだいですから」
LAの街をアクティブに動き、自らチャンスを見出していく。
「今回の映画に限らず、海外でいろいろなオーディションを受け続けています。それだけじゃなく、例えばLAの街を歩いていて、やりたかった作品のプロデューサーがいればタイミングを見計らいつつ声をかけるんです。“日本の小林直己という者ですが、僕は日本では、こういうグループのメンバーとして何万人を動員するツアーなどもやっています。俳優としても活動していて今回、Netflixの作品でアリシア・ヴィキャンデルさんと共演もしています。長年ダンスをやってきてアクションも得意ですし、ソードアクションの経験もあるので、あなたの作品にきっと貢献できると思います”と言って、ネームカードを渡すんです。会社から時間をもらってLAに行っていますし、この人とこの人に会ったという成果を出さないといけないので、臆している余裕なんてないんです(笑)」
そんな海外挑戦のなかで、思い至ったことがある。
「そういうことをしていると、世界を目指す中で自分の強みってなんだろうと考えるようになるんです。相手に“お前と仕事をしたい”と思わせるには一番何が大切なんだろう、と。いろいろ経験して結局、それは日本で生まれ育った自分らしさを生かすことじゃないかな、と思うようになりました。相手が今どんなことを求めているかを察したり、礼儀や気遣いがきちんとできていたり。それは僕が親や社会から教わって身に着けてきたもの。日本人らしさと言っていいのか分からないけど、そういうことが意識せずとも自然とできるって、けっこう強みだなと思ったんですよね」
小林がヒロインを翻弄する日本人カメラマン役で存在感を放つNetflix映画『アースクエイクバード』では“日本の文化性”すなわち“日本らしさ”がミステリーへといざなう重要な要素となっている。
「日本の奥深さとかミステリアスな感じがすごくよく生かされているなと思いましたね。こういうふうにユニークだと思われることは、表現者にとってはプラスだと思うんです。だからもっと日本からもアピールしていっていいと思うんですよね。ロンドンで上映された後のティーチインでもお客さんから質問が次々と上がりました。日本を題材に日本で撮影された作品にあんなにお客さんが来てくれて、こんなに日本のことに興味を持ってもらって、すごくうれしかったです。もちろんうれしさだけでなく、自分自身が世界に向け発信力を持つ人間にならないといけない、日本に興味を持ってもらえるきっかけに僕自身がなっていかないといけないと強く思いました」
そのためにも、語学力の重要さをさらに感じている、と語る。
「自分の経験から感じたのは、語学をトレーニングしたことでいろんな部分が楽になったということ。それに、単純に楽しいですよ(笑)。いろいろな人と話したり、好きな歌の歌詞をきちんと理解できたり。どんな俳優にも1人1人それぞれの良さがある。あとはその作品に合うか合わないか。だったら、語学力がネックとなってしまうのはもったいないと思うんです。もちろん母国語ではないから、現地でのオーディションでは他の人よりステップは多いので大変ではありますけど、苦ではないです。応援してくださる方が日本にいてくれることも大きな心の支えになっています」
今は日本とロサンゼルスを行き来して、活動の場を広げている。
「LAでは、よくハイクに行きますね。ハイキングというよりウォーキングとかジョギングみたいなものなんですけど。LAは街と山が近いので、よくみんな山にハイクに行くんです。お気に入りの場所ですか? ...好きな場所を思い浮かべようとしたんですけど、必ず人が出てきますね(笑)。結局は、どこで活動するかということではなく、誰と何をするかなんだと思います」
製作総指揮のリドリー・スコットも小林を絶賛。
「彼から直接、君には映画に必要な存在感がある、これからも芝居を続けた方がいいと言っていただいたことは本当に光栄でした。ここからがスタートだと、思いました」
今後の海外展開に向けて大きな一歩を踏み出した。
(本紙・秋吉布由子)
Netflix映画『アースクエイクバード』
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド 出演:アリシア・ヴィキャンデル、ライリー・キーオ、小林直己/1時間46分/Netflix にて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/80244457
【STORY】1980年代の東京で、日本人写真家と恋に落ちた外国人女性。だが、やがて彼女は三角関係に心乱され、行方不明だった友人殺しの容疑までかけられる。

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