武蔵プロデュースの格闘技と音楽が融合したイベント開催元K-1ファイターの武蔵のプロデュースによる格闘技と音楽が融合したイベント「MUSASHI ROCK FESTIVAL2020」が1月13日、東京・豊洲PITで開催された。同イベントは「Battle Stage」と「Live Stage」の2つで構成され、音楽ライブとキックボクシングが交互に行われるスタイル。10年前、武蔵の引退試合で初めて行われ、引退から10年の節目に再び開催されることとなった。キックの試合は武蔵が率いる全日本チームとピーター・アーツとアーネスト・ホーストが推薦するオランダチームの3vs3の全面対抗戦が行われた。第1試合はピエトロ・ドゥリャvs麻原将平のライト級戦。麻原のセコンドには武蔵が、ドゥリャのセコンドにはアーネスト・ホーストがついた。1R、ドゥリャはホースト譲りの左のロー、ミドル、ハイとキックを打ち分け麻原を翻弄。麻原もローで返すがドゥリャはローの倍返し。麻原は左フックを出すも、ドゥリャも左フックを合わせるなど麻原には分が悪い立ち上がりとなったが、終盤、パンチで反撃。ラウンド終了間際には右フックを立て続けにヒットさせ盛り返す。麻原とドゥリャは互いに一歩も引かずドロー2Rに入ると麻原はプレッシャーをかけ前に出るがドゥリャは1R同様、強烈なローで盛り返す。麻原はパンチからのローで足を払われバランスを崩し、スリップダウン。足が流れるシーンもあったが、中盤になると左のボディーフックで反撃。ドゥリャも左のローにインロー。麻原はローを効かされながらも左ミドルで反撃。ドゥリャも左のローの連打からパンチにつなげると、麻原も応じ、打ち合いのまま2Rが終了。ここまでほぼ互角の展開とあって3Rはともに前に出る。麻原がパンチに飛びヒザを繰り出せば、ドゥリャは徹底的にロー。麻原はパンチからロー、ヒザのコンビネーションで攻め込み、パンチの連打で前に出るが、ドゥリャも応戦。最後まで打ち合った2人だったが、ともにダウンを奪うには至らず、試合終了。判定はジャッジ2人が30-30、1人が29-29で0-0のドローとなった。ドゥリャは試合後、麻原を担ぎ上げ健闘を称えると「まだまだできる」と言わんばかりに腕立て伏せのパフォーマンスを見せた。マキシマム ザ ホルモンのダイスケはんがングアナ務める第2試合はイリアス・ボカユアvsT-98 のミドル級戦。リングアナをマキシマム ザ ホルモンのボーカル、ダイスケはんが務めるのはMUSASHI ROCK FESTIVALならではの風景。ボカユアのセコンドにはピーター・アーツがついた。1R、ボカユアは長身と長い手足を生かし、遠い距離からの左ミドル、パンチとキックのコンビネーションなどで攻撃のリズムを作る。T-98は左右のボディーブローで反撃。ボカユアはワンツーの右ストレート、そして右ストレートからの左ミドル。そして遠めから一気に距離を詰めてパンチの連打。しかし首相撲からのヒザ蹴りは1アタックまでのところ、2発放ってしまい注意を受ける。再開後も左ストレートからの右ミドルを即座に打ち込むなど攻撃の手を緩めないボカユアだったが、T-98も終盤、右のボディーストレートからのボディーフックで反撃。距離を詰めて左フックから右ロー、そして右フックが立て続けにヒット。ラウンド終了10秒前に鳴らされる拍子木の音を終了の合図と勘違いしたボカユアの動きが一瞬止まり、T-98がパンチを放つが1R終了のゴングが鳴る。T-98の猛攻にボカユアが一瞬戦意喪失2Rは開始からT-98が一気に距離を潰して前に出る。早々にT-98の左ミドルがローブローとなり一時中断したもののT-98は左ミドルで前に出る。距離を取りたいボカユアは下がりながらも右ローに左ミドルと攻撃は繰り出すものの印象は良くない。T-98のボディーブローが徐々に効き始め、ボカユアのパンチのスピードが落ちてくるとT-98はコーナーに詰め、パンチの連打にローキックでダウンを迫るが、ボカユアはなんとかしのぎ切る。3RもT-98のプレッシャーは止まらない。ボカユアはテンカオを狙うも、スピードがなく、T-98は難なくさばいてはパンチをまとめていく。ロープ伝いに逃げるボカユアを追いかけるT-98がパンチの連打を放ったところでボカユアが背を向けてしまい、レフェリーがスタンディングダウンとジャッジ。不満そうな表情のボカユアだったが、再開後はパンチの連打で反撃を見せる。しかしT-98はがっちりガード。逆に距離を詰めてパンチを繰り出すとボカユアはまた後退。T-98は最後もコーナーに詰め、パンチの連打でKOを狙うが、決定打を放つことはできず、試合は判定に。ダウン判定に納得のいかないボカユアは結果が出る前にリングを降りようとするなど抗議の姿勢を見せたがジャッジが覆るわけもなく、ジャッジ1人が29-27、2人が30-27で3-0でT-98が判定勝ちを収めた。山下は先制のダウンを奪うも出血止まらずドクターストップ第3試合のバダ・フェルダオスvs山下力也のヘビー級戦は1Rにフェルダオスの飛びヒザで山下が左目じりから出血。これで短期勝負に出ざるを得なくなった山下が先制のダウンを奪ったものの、2Rの激しい打ち合いで出血が激しくなり、ドクターストップのTKOでフェルダオスが勝利を収めた。フェルダオスは2018年6月に当時のRISEヘビー級王者・清水賢吾を1RKOで破り日本で一気に注目を浴びる存在となった選手だけに、山下にとっては無念の敗戦。この日の対抗戦は1勝1敗1分けとなった。「MUSASHI ROCK FESTIVAL2020」(1月13日、東京・豊洲PIT)◆第1試合 ライト級(63kg契約)△ピエトロ・ドウリャ(オランダ)(判定0-0=30-30、30-30、29-29)麻原将平(PFP)△◆第2試合 ミドル級(72kg契約)●イリアス・ボカユア(オランダ)(判定0-3=27-29、27-30、27-30)T-98(クロスポイント吉祥寺)○◆第3試合 ヘビー級○バダ・フェルダオス(オランダ)(2R44秒TKO=ドクターストップ)山下力也(道真会館)●
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