画像: 「普通の人間になりたいだけなのに」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#4

「普通の人間になりたいだけなのに」【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#4

そのように、2017年に部署異動を経験した私だが、この辞令を言い渡された理由には心当たりがあった。精神疾患の悪化だ。
もちろん他にも理由はたくさんある。売上実績を作れなかったとか、チームの体制立て直しであるとか。
いずれも一般的な理由であり、部署異動に納得していないわけではない。
だが確実に、私の体調不良がまわりに与える悪影響もあったと、個人的には思っている。
私が体の異変を感じ始めたのは2012年、GIRL’S CHの立ち上げの半年ほど前だ。
土日になると頭痛がひどく、予定をキャンセルして一日中寝ていることが増えた。
ニュースで見たのか自分で調べたのか覚えていないが、「頭痛外来」というものを見つけ、そこに通うようになった。
頭痛自体は朝晩1錠ずつ薬を飲む程度で解消し、すぐに動けるようになった。
しかしその頃から私の体は、何かストレスを感じるとすぐにつまずくようになってしまったのだ。
年が明けてからGIRL’S CHの立ち上げがあり、日々サイトの更新作業に追われるようになった。
毎日新しい動画をアップしたり、デザインの変更をしたり、キャンペーンをしたり、常に何か新しいことに取り組み続けたが、人手が足りず長時間労働になった。
帰りは終電どころか、何日か泊まることも少なくなく、会社には寝間着用のジャージやコンタクトレンズの洗浄液、歯ブラシなど日用品も用意している状況。
大好きなダンスのレッスンもなかなか通えなくなったが、仕事が楽しかったのでなんでもよかった。
サイトの運営がうまくいかないときは落ち込んだりしたが、病院に行ったり、ちょっと休んだり、酒を飲んだりして、ごまかしながら数年が過ぎた。
スタッフの人数も増え、会社に泊まるようなことはほとんどなくなり、趣味のダンスも徐々に再開し始めた頃、急に何もできなくなった。
まったく眠れなくなってしまった。
眠れなくて疲労が抜けず、いつも神経が張り詰めていた。
人が多いところに行くと過呼吸になったり、身動きの取れないところにいくと動悸が激しくなったりして、日常生活を送るのが困難になってしまった。
もともと通っていた頭痛外来が心療内科を併設していたので相談し、「まずはしっかり休んで」といくつかの薬を処方された。
調べたら、不眠症改善に使われる薬と、抗うつ剤など。
不眠症改善に使われる薬は、「効き目が強いので、飲んだら8時間外出しないこと」という指示が出ていた。
それまでは仕事も趣味も限界までやることが正義だと思い込んでいて、睡眠時間は4時間程度、それが薬のせいで倍になる。
一日は24時間しかない、動ける時間が4時間も減ってしまう。
焦った。
これまでいろんなことに気を遣って、効率が悪かろうととにかく頑張って、なんとか人並みの生活を送れていたと思っていたのに、ただ寝ているだけの時間が4時間も増えてしまう。
私が寝ている間に、急に対応しなければいけない仕事があったら。
睡眠時間を削ったらできたかもしれない作業が、できなくなってしまったら。
私が休んでいる間に信頼を失って、今まで努力した(と思っていた)ものが崩れ去ってしまったらどうしようと不安で仕方がない。
睡眠時間が増えて体力的には回復したが、そんな焦りが自分を精神的に追い詰めるようになってしまい、酒に走った。
深酒をするが、毎日8時間は寝る。
すると朝起きられない、会社にも行けない。
会社に行けない自分により一層自己嫌悪を抱き、また酒を飲む。
そんな悪循環の真っただ中で言い渡された辞令が、前回書いた部署異動だったのだ。
会社には行けないし、大好きな仕事からは離れなければいけなくなった。
まさに2017年年初の自分は、絶望していた。
しかし、そこから立ち直るきっかけは、意外にもこの部署異動にあった。
(次回に続く)
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

www.tokyoheadline.com

This article is a sponsored article by
''.