画像: 高校生が描くコンテンツ文化の未来。「誰にでも開かれたプラットフォームを」

高校生が描くコンテンツ文化の未来。「誰にでも開かれたプラットフォームを」

何か新しいことが始まりそうな令和新時代。高校生たちの頭の中は、そんな時代にふさわしい、未来を想像させるビジネスアイデアで詰まっていた。
2019年12月、東京都の創業支援施設Startup Hub Tokyoが年に1回開催するビジネスプランコンテスト「STARTUP STAGE 2019-関東ビジネスプランコンテスト」で唯一の高校生チームとして参加した茨城県立土浦第一高校の3人、Areal(アリアル)。計10の参加チームの中から、将来性やエンターテインメントへの貢献を称えた「ヘッドライン賞」を受賞した。高校2年生たちが描くのは、“個人が利用できるコンテンツのプラットフォーム”。著作権や規制も多いコンテンツの世界で、クリエーターがのびのび創作活動できる場を作れないだろうか。そんな思いで始まった活動やアイデアをメンバーの荒井柚月さん、岡﨑翔吾さんが語った。
マッシュアップに夢中になった中学生時代
Arealが目指すのは、マッシュアップに対応したコンテンツコミュニティープラットフォームの構築。なんだか難しそうなものだが、一体どのようなものだろう。
荒井さん「僕は中学二年生からネットの素材を使って動画を作ったりしていました。自分のやりたい事に打ち込める大切な時間だったんですが、YouTubeに動画を作って上げても、著作権などの問題で“やっぱりやめようかな”と思ってしまったんです。インターネット上では“オープンプラットフォーム”といって、開発者が作ったサービスを自由に使える土壌がいっぱいあるんですけど、映像や音楽に関してはそういったものが少ない。そういうところに疑問を感じたのがきっかけです。」
初めてのビジネスプランコンテスト
過去10年間の二次表現物の動画数は、「音楽系マッシュアップ」や「歌ってみた」など100万件。決して小さな市場ではない。それを試そうと、昨年9月には東京都が主催する18歳以下のビジネスプランコンテスト「Brush up for Launch U18」に参加した。初出場にも関わらず、優秀なチームに贈られるA賞を8チームで唯一受賞。自分たちのアイデアに自信をつけた。
荒井さん「2日間の中で、“顧客が定まっていない”とか基礎の部分を見直すように言われました。2日目には1分間のピッチがあって大変だったのですが、そういったアドバイスのおかげで、自分たちが何をやろうとしているのかを理解して話すことができました。」
このコンテストに一緒に参加した岡崎翔吾さん。起業に興味はなかったが、初めてのビジネスプランコンテストに参加したことで自身の世界が広がったようだ。
岡崎さん「彼から“9月に参加しよう”と誘われました。起業するためのアイデアが書かれたホワイトペーパーを渡されて、その量の多さにびっくりしたんです。最初はピッチを聞いてあげていたんですけど、こうした方が良いよと話しているうちに仲間になって。コンテストで大人の人と会話をする中で、“こういうことか”と彼と思いを共有できて、面白いなと思いました。」
高校一年生のときに同じクラスだった二人。「彼なら意識が高いし、理解してくれそうだと思いました。学校内で一番信頼が置ける人」。岡崎さんについてそう語る荒井さん。思いを共有できる仲間の存在は大きかったようだ。また、岡崎さんは、高校入学までインターナショナルスクールに通っていた国際肌でもある。アニメ文化を取り巻く海外の視点も活かした。
「アニメで日本語を勉強する人がいっぱいいて、それで日本語がわかるようになった友達が沢山いました」と経験を語る岡崎さん。荒井さんも「見ていて複数のコンテンツを学ぶことができるんですね。二次創作動画はアニメ動画の素材を使って、新しいものを作るというのがポイントです」と魅力を語った。
ビジネスプランコンテストで得た自信
9月のコンテストをきっかけに参加が決まった「STARTUP STAGE 2019-関東ビジネスプランコンテスト」。ファイナリスト10チームには、学生だけでなく社会人も参加し、全国大会への出場もかけたハイレベルな戦いとなった。短期間に2つのビジネスコンテストに出場した高校生はどんな成長を遂げただろう。
荒井さん「すべてが楽しかったですね。“生きてるな”って感じがしました。あるメンターの方に、“これはちゃんとやれば3年後上場できるよ”と励ましていただいたのがすごくうれしかった。主催者の方にいつでも質問できるようにLINEグループも作ってもらって。それまで周りに理解してくれる人があまりいなかったので、そういう大人の方に出会えたことで自信に繋がりました。」
岡崎さん「昔はアニメというと、深夜に放送しているものくらいにしか思ってなかったんですけど、最近は子供や幅広い年齢の人が見られるものが増えているし、海外にも広がっています。アニメの数自体が増えているので、二次創作物の世界もきっと広がると思います。」
アイデアを磨く試行錯誤の4ヶ月で、仲間との協力や、社会人メンターとの出会い、プランを発表する度胸や自信。さまざまな気づきや発見を得られたのではないだろうか。ビジネスプランコンテストの経験が、きっと将来彼らの背中を押してくれるはずだ。

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