3試合トータル4分21秒。圧倒的なV「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~」(3月22日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ)で行われた「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」で木村“フィリップ”ミノルが決勝で和島大海(月心会チーム侍)を1RKOで破り悲願のK-1王座を獲得した。決勝は試合開始から和島がプレッシャーをかけて前に出る。木村が右ストレートを放つが、これは和島がガードする。そして和島が前に出たところで木村が左フック一閃。和島がダウンするとこれまでのダメージの大きさも鑑みたセコンドがタオルを投入し、木村がTKOで勝利を収めた。木村は3連続1RKO勝ち。3試合合計4分21秒というのは昨年11月に行われた「第3代フェザー級王座決定トーナメント」で江川優生が作った5分31秒の記録を塗り替える驚異の数字だった。木村は試合後のリングで「まだこのベルトを巻いているのが信じられないぐらい、子どもの頃から夢でした。この階級で獲れたのが意味があって、誇り高い気持ちでいっぱいです。僕は解説席のレジェンドに比べればまだまだですけど、魔裟斗選手を超えられるようなスーパースターになるので応援してください」と喜びを表した。1回戦は海斗から2つのダウン奪う木村は1回戦では海斗(ポゴナ・クラブジム)と対戦した。1R、木村はプレッシャーをかけて前に出る。海斗もパンチにハイキックと手は出すが木村はクリーンヒットは許さない。木村は距離を詰めて右ストレートから左フックを炸裂。ラウンド中盤、海斗が放った左ミドルを木村がいったんキャッチ。足を離してそのまま左ボディーから右ストレート。そしてさらに右ストレートを重ねて最初のダウンを奪う。なんとか立ち上がった海斗だったが、木村はパンチのラッシュで追撃。最後は右フックでよろけたところに左フックで海斗は前のめりにダウン。トーナメントは1R2ダウンでKO負けとなるルールでここで木村のKO勝ちとなった。準決勝はエダー・ロープスを62秒KO木村は準決勝では1回戦で神保克哉をKOで破ったエダー・ロープス(ポルトガル/Jazzy Fight Club K.O Team)と対戦。木村は1R序盤からプレッシャーをかけロープスをコーナーに詰め大振りの右フック。ここはしのいでリング中央にポジションを戻したロープスをなおもじりじりと追い詰めた木村はリング中央で右フックを打ち抜くと、ロープスはスローモーションのようにダウン。1R1分2秒で木村が戦慄のKO勝ちを収めた。木村は試合後の会見で「めちゃくちゃ疲れました。全部1ラウンドで終わったので印象もなにもないけど、結構全員のことをめちゃくちゃ研究してきたので、さくっと倒して作戦通り、という手応えは全試合ありました」とトーナメントを振り返った。絶好調の要因は「メンタルの成長」木村はかつてはここ一番で結果を出せないことが多かったのだが、昨年はK-1全大会に出場し、Krushと合わせて6試合連続KO勝ちと結果を出し続け、今回も完璧な結果を残したのだが、自らの成長したところとして「メンタルじゃないですかね。メンタルだと思います」と分析した。前日は計量後の体調不良で会見を欠席したのだが「少し体重の戻りが悪く、冷や汗じゃないけど気分が悪くなった。そんなに重大なことではなかったんですけど、まあ会見を休むと人より長く休めるし(笑)。トーナメントはここ(頭をトントンする)も大事なんで(笑)。休んで俺が姿を消すことで“あいつ調子悪いんじゃないか?”って彼らがメンタルを崩したんじゃないかと思う(笑)」と前日会見からすでに木村のペースでトーナメントが動いていたことをうかがわせた。また今後については「ベルト獲っておいてなんですけど、スーパー・ウェルター級はファンへのサービスで階級を上げて獲ったようなものなんで、そこまでこだわりはない。僕はウェルター級の選手。スーパー・ウェルターに上げても獲れるぞ、という意味でチャレンジした」などとウェルター級へのこだわりを見せた。「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~」(3月22日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ)◆プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・バンタム級/3分3R○吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(KO1R 1分57秒)“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)●◆プレリミナリーファイト第2試合 K-1ライト級/3分3R●東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(KO3R 2分53秒)蓮實 光(パラエストラ栃木)○◆プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・バンタム級/3分3R○璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)(判定3-0=30-28、30-28、30-29)龍斗(K-1 GYM横浜infinity)●◆プレリミナリーファイト第4試合 K-1クルーザー級/3分3R△植村真弥(WSRフェアテックス幕張)(判定0-0=29-28、28-28、28-28)谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)△◆K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R○藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-28、30-29、30-27)小鉄(K-1ジム琉球チーム琉神)●◆第1試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R●海斗(ポゴナ・クラブジム)(1R2分10秒、KO)木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)○◆第2試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R●神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)(2R49秒、KO)エダー・ロープス(ポルトガル/Jazzy Fight Club K.O Team)○◆第3試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R○城戸康裕(谷山ジム)(2R1分54秒、KO)ミラン・ペイルス(スロバキア/Diamond gym Zilina)●◆第4試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R○和島大海(月心会チーム侍)(3R40秒、KO)アワターン・トー.モースィー(タイ/トー.モースィージム)●◆第5試合 スーパーファイト/-61kg契約/3分3R・延長1R●SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)(判定0-3=25-30、25-29、25-30)友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)○◆第6試合 スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R○山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(2R2分59秒、KO)寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)●◆第7試合 K-1 WORLD GPウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R○久保優太(サラバニアファミリー)(判定3-0=30-29、30-29、30-29)ジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike's Gym)●◆第8試合 スーパーファイト/K-1フェザー級/3分3R・延長1R●小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(3R0秒、TKO)ジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン(タイ/Ayothaya Fight Gym)○◆第9試合 スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)(判定3-0=30-29、30-30、30-28)金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)●◆第10試合 スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R●村越優汰(湘南格闘クラブ)(3R 2分33秒、KO)レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)○◆第11試合 スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定3-0=30-28、30-29、30-28)ダビド・メヒア(スペイン/Gimnasio Formas)●◆第12試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R○木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)(1R1分2秒、KO)エダー・ロープス(ポルトガル/Jazzy Fight Club K.O Team)●◆第13試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R●城戸康裕(谷山ジム)(判定0-3=27-30、28-29、28-30)和島大海(月心会チーム侍)○◆第14試合【株式会社 武州鳶 Presents】K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R○安保瑠輝也(team ALL-WIN)(判定3-0=30-27、30-27、29-28)不可思(クロスポイント吉祥寺)●◆第15試合 スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R●林 健太(FLYSKY GYM)(判定0-3=26-30、26-29、26-29)朝久泰央(朝久道場)○◆第16試合 スーパーファイト/K-1女子フライ級/3分3R・延長1R○KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(1R2分42秒、KO)グロリア・ペリトーレ(イタリア/Raini Clan)●◆第17試合【喧嘩道 Presents】スーパーファイト/K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R武居由樹(POWER OF DREAM)(判定3-0=30-29、30-29、30-29)デンサヤーム・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym)◆第18試合 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)(判定3-0=28-27、28-27、28-27)愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)●◆第19試合【株式会社フュディアルクリエーション Presents】スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(2R49秒、KO)ペッダム・ペットギャットペット(タイ/ペットギャットペットジム)●◆第20試合 K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R○木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)(1R1分10秒、TKO)和島大海(月心会チーム侍)●
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