画像: 「コロナ同棲」考えるカップル急増中! 今あえて同棲を検討する理由

「コロナ同棲」考えるカップル急増中! 今あえて同棲を検討する理由

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で出された緊急事態宣言が一部解消されるなど、少しずつ光も見えてきたが、サイズを問わない企業の倒産、ライブハウスや飲食店の閉店など予想された結果が出てきている。勤務先の業績の悪化によって解雇され、未来が見えないという人もいる。そんな不安定な状況が続く中で、ルームシェアや同棲を考える人が増えているようだ。経済的な不安や、かといって簡単に実家に戻ることもできない今の状況のなかで「誰かと一緒にいたい」「支え合いたい」という気持ちが強くなっているのかもしれない。東日本大震災の後「震災婚」という言葉が残ったが、アフターコロナにも「パンデミック婚」なんて言葉が残るのかもしれない。誰もにとって前代未聞な状況が続く中、あえて今同棲を考える人々に、その理由を聞いてみた。
「恋人と私はお互いに都内に住んでおり、電車で30分強の距離なので、特に不便を感じたことはありませんでした。しかし今回こういった形で外出自粛を余儀なくされ、たかが30分の距離にいるのに会えない状況が続き、お互いに同棲を意識し始めました。一緒に住んでいたら助け合えるし慰め合えるのに、こうして別々に住んでいることで、こんな風に離れ離れにされるなんて思っていなくて......誰かと一緒に過ごすことの重要さと、なにか起きた時の大変さを再認識して、今はお互いにネットで物件を探しています(30歳男性・物流)」
近くにいるのに遠距離恋愛をしているような感覚を感じて「もっと側にいたい」ということを再認識したというカップルも。この感覚は震災婚にも近いかもしれない。かつ、今回は実の家族に会うこともはばかられることから、若い世代での同棲のメリットがさらに際立つ。
「ベンチャーでアパレルのデザイナーとして働いていましたが、新規の売上が全くなくなり、会社の経営ががくっと傾いた結果、あっけなく解雇されてしまいました。もともと貯金を多く持つタイプでもなかったので、初めての会社都合での解雇に心のバランスも大きく崩しました。私は実家が九州なので、保菌の可能性を考えると実家に戻るわけにも行かず、不安に耐えかねて現在は恋人の家に転がりこんでいます。次の仕事がすぐに見つかるかも分からないので、とりあえず近いうちにもともとの家は解約して、居候のような形にはなりますが、恋人の家にそのまま同棲させてもらう予定です(27歳女性・アパレル)」
休業を強いられている飲食、アパレル、ホテル、旅行、エステなどの業界では、休業補償をもらえていないという人もおり、会社都合の解雇も増えている。4月からの内定が取り消しになった転職者や新卒も多く、単純に経済不安から同棲に踏み切らざるを得ない人もいるようだ。
「もともと近所に住んでいた友人と、コロナ明けにルームシェアすることを検討しています。もともと人好きで接客がしたくて飲食をやっていたのに、こういう状況になって......今までに感じたことがないくらい暇な毎日を送ることになり、今後もこういうことがないとは言い切れないことを考えると、自分には一人で暮らすことが向いていないかもしれないと考えました。友人も、転職するはずだった企業から内定を取り消されて途方にくれているので、ネットで軽く内見して、お互いにレンタカーで引っ越しをする予定です。当面は貯金を復活させるための節約生活が目的ですね(25歳男性・飲食)」
こういった需要から「オンライン内見」をさせてくれるサービスも徐々に増えている。本当なら実際に見学した上での引っ越しが理想だが、内定切りや解雇などでそうも言っていられないほど困窮している人たちは、自粛中でも密を回避しながら引っ越しに踏み切っているようだ。
「フリーランスでベビーシッターとして働いている彼女がいます。感染リスクがあることが分かっていても、やめたら生活できないからと働き続ける彼女が心配で、自粛中ですが引っ越し、同棲を決意しました。普段から体調が悪い時に自重できない人って、こういう時も無理をしがちなので......。現在ネットの賃貸業者さんを利用して物件を見ていますが、担当さん自ら車で物件に行き、写真を撮って送ってくれています。Google Mapを利用して実際に駅からの道を追いながら、時間をかけてネット内見しています。かかってからでは遅いので、5月中には引っ越しを検討しています(34歳・インフラ関係)」
同棲することで一緒に感染・発症するリスクもあるが、感染リスクの高い職場で働き続ける人には、倒れるかもしれない時に誰かが一緒にいてくれることで、精神的に安定しやすいという面もあるだろう。
同棲を考える人々は、誰もが「一緒に住むことで相手を感染させてしまうかもしれない」ことと「しかし今すでに一人で安全に生活することが難しい」という矛盾と戦っているようだった。感染に対して危機意識を持つことは大事だが、それによる精神的なダメージや「コロナ鬱」による精神科患者も増えている。良識の範囲内で、なるべくリスクを避けながら心の安定を確保することも大事だ。状況を見つつ、若い世代で頼れる誰かがいるなら、自分の状態を見ながら、その暮らしごと支え合うことを考えるだけでも、未来への希望になるはずだ。
(取材と文・ミクニシオリ)

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