画像: アルコール消毒による「手荒れ」はどう防ぐ?皮膚科専門医に聞いた

アルコール消毒による「手荒れ」はどう防ぐ?皮膚科専門医に聞いた

感染防止を目的に手や指の消毒で利用されるアルコール消毒液。「新しい生活様式」のもと、今や欠かせないものとなっているが、同時に消毒の刺激による手荒れに悩む人も多い。アルコール消毒による手荒れのメカニズムや具体的な症状、対処の仕方を「Dクリニック」総院長で皮膚科専門医でもある川島眞先生に聞いた。
アルコール消毒による「手荒れ」は、どのようにして起こるのでしょうか
川島眞(以下、川島)「アルコールには消毒・殺菌効果があるのですが、一方で、皮膚の脂を取ってしまうということが起こります。具体的に、手の平には皮膚の脂を出す脂腺がなく、皮膚の細胞自体が生み出す脂である“角質細胞間脂質”が角層内にあるのですが、アルコールがこの脂を溶かし出してしまいます。
このことで皮膚表面に何が起こるかというと、防御する能力いわゆるバリア機能の低下につながります。つまり、アルコールが “角質細胞間脂質”を取ってしまうことで、“手荒れの準備状態”が出来てしまっているんです。普段なら何でもない日常行為、たとえば書類を扱うとか、キーボードを叩くとか、ドアノブを握るとか、そういった事でも手荒れを起こしやすい状態になっているんです。アルコールそのものが手荒れを引き起こすというよりは、アルコールが準備状態を起こして、バリア機能を落とすことが原因だと思います」
「手荒れ」は放っておくとどのような悪化が考えられますか
川島「最初は、皮膚がかさかさと乾燥してくるのですが、強い刺激が加わってくれば、いわゆる赤みを帯びたり、皮膚がぽろぽろと剥がれる手湿疹に進行します。こうなるとさらにバリア機能が落ちてしまうので、炎症を繰り返して悪循環になってしまいます」
では、病院に行く目安やタイミングはあるのでしょうか
川島「乾燥や皮膚のかさかさが気になっている時には、保湿クリームを使うことで、もとの状態に戻すことは可能です。ポイントは、常に“今自分の肌は外からの刺激に弱い状態になっている”という意識を持って、何かを補って膜を作っておくことが大事ですね。さらに赤みやかゆみが出てくるとか、保湿クリームだけでは治らない場合は、それなりに強い塗り薬が必要になってきます。赤みやかゆみのほか、皮膚がジュクジュクするなど、手荒れから手湿疹への移行が出てきたら、皮膚科へ行った方が良いですね」
日常で保湿クリームを塗るタイミングや心掛けなどはありますか
川島「とにかくこまめに塗るということです。手を休めるタイミングがあれば、その時に塗ることを意識しておくことです。ですので、あまりべとつかないクリームやローションなど、塗りやすいものがおすすめです。市販のもので大丈夫です」
こまめな保湿が大事なのですね。症状によって、どのような薬の種類があるのでしょうか
川島「ホームケアとしての化粧品や保湿クリームがあります。医薬品としての保湿クリームもありますね。プラスアルファで使うとすれば、炎症を抑えるステロイドホルモンの塗り薬です」
ステロイドにメリット・デメリットはありますか
川島「ステロイドホルモンは、炎症を抑えるのに必要な薬です。ステロイドホルモンにも強さの違いがあります。強いステロイドを長期間使い続けると、たしかに皮膚が薄くなったり、赤くなったりすることがありますが、手の皮膚は角質層が厚いので、皮膚が薄くなるということはありません。手に塗る分には、悪さをすることはないです」
今後も手指の消毒は欠かせないものとなります。同時に「手荒れ」にならないための予防・対策としてどのような事ができるでしょうか
川島「一番はもちろん、過剰に手を消毒しないことです。ただ、現在の状況でそれはなかなか難しいため、早いうちに、こまめに保湿ケアをする。悪化しないように心掛けることですね」
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